睨むヘビ(テンナンショウ)
テンナンショウという植物で、漢字で書くと天南星なんだそうで、いかにも南国の植物っぽいですね。これ、別名をヘビノマクラといいます。見れば一目瞭然ですね。
村の迷・里山博士、秋元はつおが川内村を探検します。世界的にも珍しいもの(ほんとか?)、川内村ならではのほっこり名所、いろいろあります。今後も増えます。はつおさんに、案内してもらいましょう!
テンナンショウという植物で、漢字で書くと天南星なんだそうで、いかにも南国の植物っぽいですね。これ、別名をヘビノマクラといいます。見れば一目瞭然ですね。
忍という文字は、なかなか情緒的な文字でありまして、歌になったり人の名前になったり、いろんなところで登場します。このシダも、名前をシノブといいます。川内村だけでなく、だいたい日本の全土で育っているようです。
このシノブが、なんでシノブになったのかというお話をご紹介します。このシノブは、岩とか木に着生して、たとえ雨が1〜2ヶ月の間降らなかろうとも、じっと耐え忍んで生きています。冬の間は葉を落としますが、また春になると葉を出します。
そんな冬の間をじっと耐え忍ぶ姿が、まさにシノブなのです。
人里のお店では、風鈴にくっついて売られているので、風鈴でシノブの姿を見たことがある人は少なくないのではないでしょうか。
美しい黄色い実が実っています。これ、あと1週間くらいすると、パカッと割れて、黄色が赤く変身します。これが美しいので、生け花などに使われることが多い実です。
実が赤くなったらまた撮影に行ってきますが、まずは黄色い実の状態でご報告です。
黄色から赤に、色が変わるところなど、カメレオンみたいな実なのであります。
これはでっかいのを見つけました。キイロスズメバチの巣でございます。ここまで立派な住居を造るには、キイロスズメバチもさぞかし苦労なさったことだろうと思います。
毒キノコの話をしたばかりですが、こちらは食べられるキノコです。こちらも、今年は遅くまで出ています。ふつうなら10月中旬ごろに生えるキノコなんですが、11月も下旬になろうという今頃になっても元気です。シロシメジ。
木の葉がたまったような、楢やクヌギなどが生えるところにあるんです。お味は、まぁまぁといったところです。
このキノコの特徴は、根元が膨らんでいるところで、ムラサキシメジの白くなったやつだと思えばいいかもしれません。そう覚えると、すぐそれとわかると思います。そしてよく見ると、茎に必ず赤い虫が入っているんです。ぜひ見つけてみてください。
11月24日、しまった、裏側の写真も撮っておけばよかったなと思って、また行ってきました。ということで、シロシメジは恥ずかしいかもしれませんが、裏側をお見せします。
群落を作るキノコですから、1ヶ所出ているところを見つけると、家族で食べるくらいの量はすぐに集まる、いや、食べきれないほどとれるときもあります。量がとれるから、キノコ狩りをするには楽しいキノコです。
今年は初雪が早いとか遅いとかいいますが、キノコにもそういう暦はあります。このキノコ、今年はずいぶん遅くまで出ています。今年が特別あったかいわけではなく、どっちかというと寒くなるのは早いような気もするんですが、狂い咲きなんかもありましたから、キノコ的にはあったかいのかもしれません。
ムキタケといいます。ムキムキマンの親戚ではないのですが、さて、なんでこんな名前になったのか、ご存知でしょうか?
このキノコ、煮たり茹でたりすると、キノコの皮がすぐむけるんです。だからムキタケというんですね。
ムキタケは、食べられます。ブナなどの落葉樹の大木の、それも枯れた木に宿って出てくるのがふつうなので、たいてい山の奥のほうで生息しています。なのでなかなか見つけられません。実はわたし、この年になるまでムキタケを野生の状態でみることがなかったくらいです。
ひとつには、このキノコ、秋のほんの2週間くらいしか出ていないんです。たとえば一般にお値打ちとされているマツタケなどは、1ヵ月半くらい出ていますから、たとえ数が少なくても、目の色を変えて探す人の目に触れるチャンスも増えるわけです。ある意味、マツタケ以上に貴重なキノコ、ともいえます。
しかもこのムキタケは、たいへん珍しいことに、川に倒れかかった木から出ていました。川からの湿気や、いろんな条件がムキタケにちょうどよかったのだと思います。珍しいこと珍しいことで、わたしは満足でした。
このムキタケ、わたしは栽培品を食べたことはあります。なので味は知ってます。とてもおいしいキノコです。山には珍しくても、お店には並んでいますから、食べてみてください。
下川内の鍋倉地区に来てみました。鍋倉は、村で最初に除染で出た放射性廃棄物の仮置き場を作ったところです。仮置き場となったところは、もともとは美しい蕎麦畑でした。
富岡方面から県道36号線を川内村に向かって高度を稼いでくると、割山トンネルという大きなトンネルがあります。海岸部と川内村をつなぐ希望のトンネルだったのですが、このトンネルの冨岡側の南に、鍋倉地区はあります。
このあたりは第一原発から20kmの圏内となっていて、除染は国が直轄でやっています。そしてこのあたりの除染は、確か2度目となります。村内のほとんどの家屋の除染は完了していて、それでも線量がまだ少し高いところは残っているのですが、やり直しや追加の除染についてはなかなかゴーサインが出ないということです。最近では道路(とその周辺20メートル)の除染を重点的にやっているようですが、一部ではここのように宅地の除染もおこなっています。
なんでもない山肌ですが、下草がきれいに苅られていて、庭園でも作るかのようです。樹木そのものは切りません。下草と不要な枝が、きれいに切り取られています。
まだまだ除染の作業車が行き交う光景が日常的な川内村なのです。
ムラサキシキブの美しい紫を紹介したのがつい最近だった気がしますが、こちらの美しさも負けてはいません。なぜか源氏物語の主人公たちにはみんな花の名前がついていて、キノコの名前を名乗る(美しい)女性はいませんが、わたしが紫式部なら、ムラサキアブラシメジという美しい女性を登場させることでしょう。