川内村観光協会

山林除染実験中

1403除染

下川内貝の坂地区は、福島第一原発20km圏内にあって、いまだに人が帰ることができません。でも近い将来の帰還に備え、さらにはこの地域全体の先がけとなって、山林の除染の実験が行われています。

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山の除染をして、なにやら機械が備えつけられています。土壌中の放射性物質濃度を計測して、時間の経過とともにどのようなデータができるか、というようなことを調査しているのではないかと思います。
人が帰ることができないこのあたりでも、場所によってはそれほど高い線量でないところもあり、よい結果が出て、帰りたいひとが早く帰れるようになるといいと思います。

1403除染

只今絶賛除染中

1312道路除染

東京電力福島第一原発から20km内外の川内村では、日々除染作業の真っ最中です。
住宅周辺の除染はほとんど完了しているので、現在は道路とその周辺の除染作業が行われています。
お許しを得て、この作業を見学させていただきました。

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1312道路除染

作業していたのは下川内の道路です。作業員がていねいに道路を磨いています。ただ洗っているのではありません。道路にはいつくばっているホースが、除染作業の除染作業たるゆえんなのです。ただの掃除機でもないし、ただの散水機でもないわけです。

1312道路除染

除染にやってくる機械は3台。1台は洗浄用の水をためているタンク車で、次の車がこの水を加温します。洗浄はだいたい60度ほどの高温でおこなっています。そして最後の1台がこれも重要。洗浄した排水を、きっちり回収して帰るのです。除染は道路にこびりついた放射性物質を洗うのですから、洗い流していったのでは流れた先がまた汚染されてしまいます。なので洗った水はきっちり回収していくわけです。たいへんな作業です。

1312道路除染

道路のクリーンアップといっても、落ち葉を片づけたりゴミを拾ったりするのとはわけがちがいます。毎日少しずつ、少しずつ作業が進んでいます。川内村の放射線値は、ほぼ全域に渡ってそれほど高いものではありません。しかしより安全で安心な生活環境を取り戻すために、こうした除染作業はまだしばらく続いていきそうです。

除染いまだ進行中

1310鍋倉の除染

下川内の鍋倉地区に来てみました。鍋倉は、村で最初に除染で出た放射性廃棄物の仮置き場を作ったところです。仮置き場となったところは、もともとは美しい蕎麦畑でした。
富岡方面から県道36号線を川内村に向かって高度を稼いでくると、割山トンネルという大きなトンネルがあります。海岸部と川内村をつなぐ希望のトンネルだったのですが、このトンネルの冨岡側の南に、鍋倉地区はあります。
このあたりは第一原発から20kmの圏内となっていて、除染は国が直轄でやっています。そしてこのあたりの除染は、確か2度目となります。村内のほとんどの家屋の除染は完了していて、それでも線量がまだ少し高いところは残っているのですが、やり直しや追加の除染についてはなかなかゴーサインが出ないということです。最近では道路(とその周辺20メートル)の除染を重点的にやっているようですが、一部ではここのように宅地の除染もおこなっています。
なんでもない山肌ですが、下草がきれいに苅られていて、庭園でも作るかのようです。樹木そのものは切りません。下草と不要な枝が、きれいに切り取られています。
まだまだ除染の作業車が行き交う光景が日常的な川内村なのです。

ただいま除染中。草地の巻

1308草地の除染

本日は、牧草地のある山のほうへ探検に来てみました。
川内村では住宅の除染がほぼ終わって、今は各地の道路の除染をやっています。おかげでわたしも探検に出かけようとしたら、除染中で足止めをくらったり、通行止めでその先へ行くのをあきらめたりしています。除染は必要なことかもしれませんが、除染の必要がなければそのほうがありがたいのは確かです。
住宅や道路については、村や国が発注して業者の人がやってくれますが、農地についてはちょっとちがいます。農地は農家のみなさんが、自分で手をかけて除染します。
ここは村役場からもそんなに遠くないところですが、牧草をつくっているところです。乳牛用の牧草は、人間が食べるよりも基準値が厳しいのだそうです。牛乳の組合の自主的な基準ということで、牛乳の安全を守る姿勢の表れなのだと思います。
ここの草地では、土をひっくり返して、その中に放射性物質を閉じこめるゼオライトという砂のような成分を混ぜ込み、草に放射性物質が移行しないようにしていきます。広大なエリアの作業ですから、たいへん。しかも広いエリアのほんの少しでも基準値を超えるものが出たら、そのエリアは丸ごと草を使えないというきまりですから、先が長い話です。