川内村観光協会

マツタケの森

1304村民の森

こんな林があります。よだれの出そうな林です。進入、採取はできませんが、こんな看板を見せられると、気もそぞろになってしまう人は多いのではないでしょうか。

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しかしでも、ここにマツタケは出ているのか。整備モデル林ですから出ればいいなと思うのですが、出ていないのです。残念。
マツタケには出るところ出ないところ、実は法則があります。マツタケも、気まぐれで出ているものではないからです。この林、そういうマツタケの性格からすると、どうもマツタケが好きそうな環境とは思えません。いっぱいお金をかけたのかもしれませんが、もったいない。
わたくしはつおは、姓を秋元といいます。フルネームで書くと秋元初夫でして、秋に元気になる夫なのですが、わたしく思うに、もう少し若い木の山を整備すれば……(以下略)と思ったりするのですが、残念なり。
この森は、遊歩道が整備されていればなかなかいい森なのですが、森に入るときには、迷子にならないように気をつけてくださいね。

1304村民の森

白木耳

1307キクラゲ

白木耳とはいい漢字をあてたものです。木の幹から色白の耳がはえているようです。白木耳と書いて白キクラゲと読みます。白いキクラゲは、珍しいんですね。

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小さい頃から野山を歩くのが大好きで、幸せなことに、最近では野山を歩くのが仕事となっているわたくしですが、これまで何十年も生きてきて、自然のままの白木耳を見たことなんて、何度あったことでしょうか。
白いキクラゲはそれ自体が珍しいですが、大事なことは、これがおいしいのであります。
世界三大美人の一人といわれる楊貴妃が大好物だったという白キクラゲ。キクラゲもお腹いっぱい食べてみたいものですが、タイムマシンが手に入ったら、楊貴妃さんにもぜひお会いしたいものです。そのときは、川内村の白木耳をお土産に持参することにいたしましょう。

アオモミタケ、キモミタケ、アカモミタケ

1310アカモミタケ

アカモミタケというキノコです。モミのような針葉樹林の地上に群生するキノコで、だからアカモミタケというのでしょう。ご存知でしたか?

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1310アカモミタケ

カサの表面には、クレーターのようなくぼみができるのが特徴です。炒めもの、汁もの、揚げものと、どんな料理にしてもおいしいキノコなのですが、もしかして、このキノコが食べられるのを知らない人が多いんじゃないかと思うのです。
というのも、とられた形跡がないアカモミタケに出会うことが多いのです。こんなところで紹介しちゃうと、みんながおいしいのに気がついてとられるようになっちゃうかな? お土産物屋さんなどでも売ってます。

1310アカモミタケ

山の幸調査中

1311長崎大学の調査

今日はちょっと異色のお仕事です。長崎大学からの依頼で、お山のキノコの出るところに連れてってくれということで、お連れしました。どんなキノコが出るところなのかは、わたしの企業秘密ですのでナイショです。もちろん、ご報告はいたしましたが、ここだけの話だということで。

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1311長崎大学の調査

今回川内村にいらしたのは、長崎大学の高村昇教授とそのスタッフで、ウクライナの州立広域診断センターのアレクサンドル・グテービッチ副院長をお連れしての調査でした。
新聞記事では「グテービッチ氏は、長崎大が川内村に設置している支援拠点や、原発事故の避難区域の現状を視察するなどの目的で来県」と書かれていましたが、山の奥へ分け入って、キノコの山の土を採取するなどして、研究活動にもご熱心でした。
サンプル調査をしたのは川内村の6ヶ所にて。それぞれサーベイメーターで線量を測定し、さらに山の土を採取して、研究室で詳細に放射性物質の含有量を調べるのだといいます。
川内村の山のキノコは、比較的線量が低いものも高いものもあり、線量測定しないでむしゃむしゃ食べるには躊躇する状況ですが、きちんと測定しながらなら、ずいぶんと放射線値の下がっているものもあります。
今後もずっと放射線の監視は続けなければいけませんが、まずは、こういった調査できちんと事実をつかんでくれるとありがたいと思います。
ということで、本日ははつお探検隊ではなく、はつお調査委だったのでした。

晩秋のシロシメジ

131121シロシメジ

毒キノコの話をしたばかりですが、こちらは食べられるキノコです。こちらも、今年は遅くまで出ています。ふつうなら10月中旬ごろに生えるキノコなんですが、11月も下旬になろうという今頃になっても元気です。シロシメジ。

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131121シロシメジ

木の葉がたまったような、楢やクヌギなどが生えるところにあるんです。お味は、まぁまぁといったところです。
このキノコの特徴は、根元が膨らんでいるところで、ムラサキシメジの白くなったやつだと思えばいいかもしれません。そう覚えると、すぐそれとわかると思います。そしてよく見ると、茎に必ず赤い虫が入っているんです。ぜひ見つけてみてください。

1311シロシメジ裏側

11月24日、しまった、裏側の写真も撮っておけばよかったなと思って、また行ってきました。ということで、シロシメジは恥ずかしいかもしれませんが、裏側をお見せします。
群落を作るキノコですから、1ヶ所出ているところを見つけると、家族で食べるくらいの量はすぐに集まる、いや、食べきれないほどとれるときもあります。量がとれるから、キノコ狩りをするには楽しいキノコです。

毒らしからぬ毒(カキシメジ)

1311カキシメジ

今年は初雪が早いとか遅いとかいいますが、キノコにもそういう暦はあります。このキノコ、今年はずいぶん遅くまで出ています。今年が特別あったかいわけではなく、どっちかというと寒くなるのは早いような気もするんですが、狂い咲きなんかもありましたから、キノコ的にはあったかいのかもしれません。

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1311カキシメジ

このキノコ、カキシメジと申します。列をなして生えていて、おいしそうです。そして、けっこう食べられているようです。マツタケやシロシメジの近くに生えていて、見た目も地味で、いかにも食べられそう。で、あたっちゃうんです。
そう、声を大にしていっておきます。このキノコは毒なんです。死んだ人が出た例はないということですが、あたるのは宝くじとかだけにしておいたほうがいいと思いますよ!

むきむきムキタケ

1311ムキタケ

ムキタケといいます。ムキムキマンの親戚ではないのですが、さて、なんでこんな名前になったのか、ご存知でしょうか?
このキノコ、煮たり茹でたりすると、キノコの皮がすぐむけるんです。だからムキタケというんですね。

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1311ムキタケ

ムキタケは、食べられます。ブナなどの落葉樹の大木の、それも枯れた木に宿って出てくるのがふつうなので、たいてい山の奥のほうで生息しています。なのでなかなか見つけられません。実はわたし、この年になるまでムキタケを野生の状態でみることがなかったくらいです。
ひとつには、このキノコ、秋のほんの2週間くらいしか出ていないんです。たとえば一般にお値打ちとされているマツタケなどは、1ヵ月半くらい出ていますから、たとえ数が少なくても、目の色を変えて探す人の目に触れるチャンスも増えるわけです。ある意味、マツタケ以上に貴重なキノコ、ともいえます。
しかもこのムキタケは、たいへん珍しいことに、川に倒れかかった木から出ていました。川からの湿気や、いろんな条件がムキタケにちょうどよかったのだと思います。珍しいこと珍しいことで、わたしは満足でした。
このムキタケ、わたしは栽培品を食べたことはあります。なので味は知ってます。とてもおいしいキノコです。山には珍しくても、お店には並んでいますから、食べてみてください。

損なムラサキアブラシメジ

1310ムラサキアブラシメジ

ムラサキシキブの美しい紫を紹介したのがつい最近だった気がしますが、こちらの美しさも負けてはいません。なぜか源氏物語の主人公たちにはみんな花の名前がついていて、キノコの名前を名乗る(美しい)女性はいませんが、わたしが紫式部なら、ムラサキアブラシメジという美しい女性を登場させることでしょう。

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1310ムラサキアブラシメジ

でもこれが意外に、あんまり人気がありません。本を読むと、このキノコには粘性があると書いてありますが、雨でも降らなければ、粘性を発揮することもありません。ムラサキアブラシメジモドキというキノコもあって、ほとんど区別がつきません。どっちがどっちだかわかんなくなっているうち、いつの間にかとって食べるキノコの仲間から外されてしまったのかもしれません。
キノコ・ハンドブックを持って山にはいったり、キノコに詳しいような人にも、このキノコはあんまり知られていません。なので誰にもとられることなく、山の中で秋から冬を迎えます。
そんな、損なキノコです。

秋の最終走者シモフリシメジ

1311シモフリシメジ

秋もそろそろ終わります。2013年の秋の終演を惜しむように、シーズン最後のキノコが出てきました。このキノコ、その名をシモフリシメジといいます。いい名前だと、わたしは思います。

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1311シモフリシメジ

シモフリシメジとは、漢字で書くと霜降りシメジですが、名前のとおり、霜が降る頃に出てくるからこの名前になっています。晩秋の最終走者が、シモフリシメジというわけですね。
お味はと申しますと、ものすごくおいしいキノコなんですが、わたしの場合、大量にとることができません。なので家族には食べさせずに、わたしひとりでおいしくいただくことにしています。ごめんなさい。

1311シモフリシメジ

シメジでもムキタケでもなく我はヒラタケ

1311ヒラタケ

秋といえばキノコの季節ですが、秋でもないのに1年中出るのがヒラタケです。ムキタケとよく似ていて、まちがえちゃう人もいるかもしれません。ヒラタケもムキタケもどちらもおいしいキノコですから、まちがえたって大きな問題ではないのですが、おんなじようによく似たキノコで毒キノコとされているものもありますから、油断もスキもありません。

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1311ヒラタケ

このヒラタケ、シメジという名前でスーパーなどに並んでいることが多かったのですが、現在ではシメジという名前ではお店には並んでいないようです。食品偽装のニュースがにぎやかな昨今ですが、ヒラタケもそのハシリだったのかもしれません。いまでは、お店に並ぶことは少なくなったようですが、並ぶ時にはちゃんとヒラタケという本名で並べてもらえるようになったみたいですから、ヒラタケも草葉の陰ならぬ木の陰で喜んでいることでしょう。