川内村観光協会

山の幸調査中

1311長崎大学の調査

今日はちょっと異色のお仕事です。長崎大学からの依頼で、お山のキノコの出るところに連れてってくれということで、お連れしました。どんなキノコが出るところなのかは、わたしの企業秘密ですのでナイショです。もちろん、ご報告はいたしましたが、ここだけの話だということで。

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1311長崎大学の調査

今回川内村にいらしたのは、長崎大学の高村昇教授とそのスタッフで、ウクライナの州立広域診断センターのアレクサンドル・グテービッチ副院長をお連れしての調査でした。
新聞記事では「グテービッチ氏は、長崎大が川内村に設置している支援拠点や、原発事故の避難区域の現状を視察するなどの目的で来県」と書かれていましたが、山の奥へ分け入って、キノコの山の土を採取するなどして、研究活動にもご熱心でした。
サンプル調査をしたのは川内村の6ヶ所にて。それぞれサーベイメーターで線量を測定し、さらに山の土を採取して、研究室で詳細に放射性物質の含有量を調べるのだといいます。
川内村の山のキノコは、比較的線量が低いものも高いものもあり、線量測定しないでむしゃむしゃ食べるには躊躇する状況ですが、きちんと測定しながらなら、ずいぶんと放射線値の下がっているものもあります。
今後もずっと放射線の監視は続けなければいけませんが、まずは、こういった調査できちんと事実をつかんでくれるとありがたいと思います。
ということで、本日ははつお探検隊ではなく、はつお調査委だったのでした。

川内「調査釣行会」8月の部

2013年8月の釣行案内

 川内村は、水に生かされている村です。豊かで上質な水は、おいしい地下水となって村人の暮らしを守ってきました。
 そんな水が流れる、川内村の川。川内村は古くからいわなの棲む村として、釣り人に親しまれているところです。
 そんな川内村の釣り行楽が、震災以降、窮地にあります。一日も早く、昔のような釣りを楽しみたい人も多くいらっしゃいますが、今回はそんな将来を見据えての調査活動です。
 川内村の釣りを愛していただいたみなさんのご協力で開催です。

●5月25日〜5月26日、7月6日(土)〜7日(日)の開催に続き、8月24日におこないます。

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8月の観測釣行会
日時―8月24日(土)午前7:00
集合―「かわうちの湯」駐車場
参加費―無料
主催―木戸川漁協・川内村・川内村観光協会(連絡先 0240-38-2346)
協力―福島県で釣りを楽しむ会(連絡先 渡辺 080-3384-8801)
  ビラ作製・福島県で釣りを楽しむ会
前日からの宿泊(旅館、またはテント泊)を希望の方はご連絡下さい
参加・宿泊連絡先―渡辺(080-3384-8801)まで
獏原人村で開催されている「満月祭」(8月21日〜25日)参加者にも協力を呼びかけます。

木戸川の流れ

調査釣行、やりました!

2013年のイワナ

 川内村と、川内村の釣り場を愛する人たちが、イワナやヤマメの放射線量を調査するため、はるばるやってきてくれました。その結果は、去年と比べても驚くほどに数値が下がっていて、来年こそは川魚に舌鼓を打つことができるのではないかと期待されています。

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 川内村は、背後に大滝根山を望む、木戸川の源流区域です。生きのよい魚に恵まれた、釣り人にとっては絶好のロケーションが広がっていました。川内村を流れる川にはいくつかありますが、今回は村内の8ヶ所で、合わせて122匹を釣り上げ、村の食品検査で放射線検査を行いました。

2013年調査釣行中

 この調査は「福島県で釣りを楽しむ会」の皆さんの尽力によって開催されたもので、去年も調査釣行をおこなっています。その際には200ベクレル弱から、高いところでは1000ベクレルほどの放射線が計測されていたイワナ、ヤマメですが、今回は昨年198ベクレルだった地点のイワナは36ベクレルと、基準値を大幅に下回っていました。去年1040ベクレルと高い数値を出した冨岡川のヤマメも、今年は149ベクレルと、大幅に減少しています。
 まだ、渓流の川魚を食べるには安心といえる状況ではありませんが、調査によって数値が確実に減少しているのが確認できています。
「福島で釣りを楽しむ会」の渡辺政成さんは「川魚の食性は季節によってちがうので、今回の数値に安心することなく、ひきつづき調査を続けたい」と話してくれました。

調査釣行記念写真

 調査に参加してくれた釣り人たちの感想としては、川内村のイワナが、非常に美しいという声をいただきました。2011年以降、漁協による放流は行われていませんので、現在川にいるのは放流されたイワナ、ヤマメから生まれた子孫たちだと考えられます。いわば天然化した川魚たちで、生まれたときから自然の川で育っている魚は、川魚を見慣れている釣り人たちの目から見ても、やはり美しいものだったということです。
 美しい川魚が、おいしい川魚になる日も、そんなに遠いことではないかもしれません。

(なお、6月にオープンする交流施設いわなの郷ではいわなを養殖で育てていますので、川で育つ魚とちがい、餌を始めとする環境整備を徹底していますので、放射線汚染はありません。もちろん検査もしています)