川内村観光協会

調査釣行、やりました!

2013年のイワナ

 川内村と、川内村の釣り場を愛する人たちが、イワナやヤマメの放射線量を調査するため、はるばるやってきてくれました。その結果は、去年と比べても驚くほどに数値が下がっていて、来年こそは川魚に舌鼓を打つことができるのではないかと期待されています。

 川内村は、背後に大滝根山を望む、木戸川の源流区域です。生きのよい魚に恵まれた、釣り人にとっては絶好のロケーションが広がっていました。川内村を流れる川にはいくつかありますが、今回は村内の8ヶ所で、合わせて122匹を釣り上げ、村の食品検査で放射線検査を行いました。

2013年調査釣行中

 この調査は「福島県で釣りを楽しむ会」の皆さんの尽力によって開催されたもので、去年も調査釣行をおこなっています。その際には200ベクレル弱から、高いところでは1000ベクレルほどの放射線が計測されていたイワナ、ヤマメですが、今回は昨年198ベクレルだった地点のイワナは36ベクレルと、基準値を大幅に下回っていました。去年1040ベクレルと高い数値を出した冨岡川のヤマメも、今年は149ベクレルと、大幅に減少しています。
 まだ、渓流の川魚を食べるには安心といえる状況ではありませんが、調査によって数値が確実に減少しているのが確認できています。
「福島で釣りを楽しむ会」の渡辺政成さんは「川魚の食性は季節によってちがうので、今回の数値に安心することなく、ひきつづき調査を続けたい」と話してくれました。

調査釣行記念写真

 調査に参加してくれた釣り人たちの感想としては、川内村のイワナが、非常に美しいという声をいただきました。2011年以降、漁協による放流は行われていませんので、現在川にいるのは放流されたイワナ、ヤマメから生まれた子孫たちだと考えられます。いわば天然化した川魚たちで、生まれたときから自然の川で育っている魚は、川魚を見慣れている釣り人たちの目から見ても、やはり美しいものだったということです。
 美しい川魚が、おいしい川魚になる日も、そんなに遠いことではないかもしれません。

(なお、6月にオープンする交流施設いわなの郷ではいわなを養殖で育てていますので、川で育つ魚とちがい、餌を始めとする環境整備を徹底していますので、放射線汚染はありません。もちろん検査もしています)

“調査釣行、やりました!” への1件のフィードバック

  1. 風見 正博 より:

    わざわざ川内村のためにきてくださるんですね、ありがたいです!かえるも良いですね。

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