川内村観光協会

春でも秋でもハタケシメジ

1310ハタケシメジ

黒い石ころみたいに見えますが、キノコです。地下に埋没している木材などから発生します。汁物やごはん、けんちん汁や天ぷらなど、いろんな食べ方でおいしくいただけます。

(さらに…)

川内村では、このハタケシメジのことを草シメジと呼んでいます。川内村だけでなく、比較的広い地域で、草シメジという名前は親しまれているようです。臭シメジではないので、まちがえないでくださいね。
おがくずを捨てたようなところとか、山から切り出してきた木を集積しておいたところとか、そんなところからいっぱい出てきます。
秋だけでなく、春にも出てきますから、春眠暁を覚えずなんて悠長なことを言っていられません。おいしいキノコをとるには、少々の苦労はつきものなのです。

ナラタケいとおいしい

1311ナラタケ

秋のキノコ、ナラタケの登場です。ナラタケとナラタケモドキはその名の通りよく似ています。別の種類のキノコですが、このあたりの人はあんまり区別はしないようで、どちらもいっしょにしてオリミキとかモタシと呼んでいます。どちらかというと、年配の方がモタシと呼ぶことが多いようです。
でも今回はもっぱら食べるお話です。

(さらに…)

1311ナラタケ

昔っから、川内村ではこのオリミキをたるに塩蔵して、冬の貴重な食材としてきました。みそ汁の具とかおかずとして食べてきたわけです。最近は中国からボリボリの名前で輸入されるようになりました。
ナラタケもナラタケモドキも、大根おろしで食べるとものすごくおいしい。しゃきしゃきしていて、幸せになれます。
旅に出ると、旅館の食卓によく出てきます。

1311ナラタケ

毒きのこ参上(ネズミシメジ)

1310ネズミシメジ

なんともおいしそうなキノコを見つけました。しかし油断がならないのが、山とキノコです。女性も油断がならないとよく聞きますが、それについてはノーコメントとしておきます。

(さらに…)

1310ネズミシメジ

これ、ネズミシメジといいます。シメジと名がつくのならおいしそうな気がしますが、ちがうんですね。これ、毒きのこです。食べたことがある人、いますか? お腹こわさなかったですか?
キノコは危ないですから、キノコを収穫したときには、詳しい人に鑑定してもらってくださいね。わたしのところに持ってきたひとに「これは毒きのこだ」なんてうそをついて、こっそり自分だけでおいしい思いをするなんてことは断じて考えておりません。えへん。

1310ネズミシメジ

乳なるキノコチチタケ

1310チチタケ

なぜか、川内村ではあんまりこれを好きな人はいないみたいなんですが、このキノコ、実はたいへんな人気のキノコです。特に栃木県ではチチタケがマツタケなみに重宝に扱われているそうです。ありがたいキノコなのです。

(さらに…)

1310チチタケ

わたしの親戚に、茨城県に住んでいる者がいます。茨城ですから栃木のお隣ですが、さすがに栃木の影響を受けているのか、やはりチチタケには目がないようです。
しかしここだけの話ですが、わたしはこのキノコを食べたことがありません。好き嫌いというか、食べたことがないのだからうまさもわからない。なんで食べないかというと、チチタケがとれる時期には、ほこのおいしいキノコがいっぱいあって、なかなかチチタケにまで手が回らないということなんです。ぜいたくですね。ごめんなさい。

1310チチタケ

このチチタケ、父さん茸という意味のチチタケではなく、おっぱいの乳茸です。写真のように、チチタケのカサの部分に傷をつけると、白い乳液が出てきます。これがまるで乳のようだということでこの名前になったわけです。

1310チチタケ

朱鷺が笛吹きゃトキイロラッパタケ

1310トキイロラッパ

おいしいキノコです。でもあんまり採る人がいないみたいです。こんなことを書いたら、来年はなくなっちゃうかな? 試しに書いてみます。おいしいのもおいしいのですが、本日はその名前について考えるのココロ。これ、トキイロラッパタケといいます。ちょっと長い名前ですが、トキイロとはすなわち、朱鷺色です。朱鷺って、実はこんな色をしているのですよ。
トキイロラッパタケ、いい名前だと思いませんか。

(さらに…)

1310トキイロラッパ

しかしこれ、食べようと思うとなかなかたいへんです。見つけたと思っても、収穫できるのが親指の爪くらい。食べる分だけ集めるのが、けっこう苦労なんです。それだけに、食べた時のおいしさはまた格別なのですけどね。
みそ汁、けんちん汁、煮物、なんでもOKです。さすが、ニッポニア・ニッポンの名前をいただいているキノコです。

ウシコタケクロカワちがう名の同じ味

1310ウシコタケ

このキノコは、おいしいです。そして、マツタケより数が少ないです。わたしなんか、せっせと山を歩いても、めったにとれません。貴重なキノコですが、本日はみなさんにご紹介します。

(さらに…)

ウシコタケと紹介して、なんだかわかんない顔をする方は、おそらく関東の方ではないでしょうか。いや、そもそもキノコを知らない人は別ですけども。
ウシコタケというのは、どうやらこのへんの呼び名のようです。福島弁でしょうか、双葉郡弁でしょうか。川内だけでなく、もう少し広範囲に使われている名前が、ウシコタケだと思われます。共通語では、クロカワって呼ばれています。
どうしてウシコタケと呼ぶかって? それはこのキノコ、上から見ると牛の背中に見えるからです。牛の背中が、おいしいキノコに見えるようになったら、キノコ名人としてホンモノです(という言い伝えは残念ながらありません)。

1310ウシコタケ

秋は味覚満開(コウタケ)

1310コウタケ

このあたりではシシタケと呼ばれていますが、この季節になると食べたくて食べたくて落ち着いていられなくなる人がたくさんいます。なぜって、ご飯にしてみればすぐわかります。手元にシシタケがない人はごめんなさい。なんでも新宿の料亭で小皿ひとつで5,000円すると聞いたこともあります。たいへん高価な秋の味覚です。

(さらに…)

学名というか、巷ではコウタケと呼ばれています。香茸と書きますが、この漢字を見ているだけでおいしそうではありませんか。
シシタケではなく、川内村のあたりではイノハナと呼ばれることもあります。
秋になったらこのキノコを食べるのが、川内村の風物詩でした。今でも、秋になるとそわそわしてしまいます。
近しい人にはおすそ分けでさしあげたりもしますが、いくら親しくたって、どこでとれるのかは教えられません。キノコというのは、そういうものであります。

1310コウタケ

みかんの花が咲いてない(アンズタケ)

1309アンズタケ

アンズタケの登場です。ヨーロッパでは、日本のマツタケみたいに扱われている価値のあるキノコです。なにがマツタケみたいというと、その香りが肝であることと、お高いことでしょうか。でもわたしはまだ食べたことがありません。

(さらに…)

食べたことがない、なんて書くと、ほんとはおっかなくて食べられないんじゃないか、なんて思う人がいるみたいですが、食べたいんだけど、どうも食べる分だけ見つけられないんで、そっと見るだけにしてあるんです。わたしの目が悪いのか、いやいや、ことキノコにかんしては、わたしより目がいい人間なんぞはそうそういないはずですが、それでもなかなか見つからない。一本二本くらいだと煮炊きしてもなんだかわかんなくなっちゃいますから、食べるならもうちょっとまとまった量がほしいところですけど、そんな幸運には巡り合えません。
このアンズタケ、アンズのようなお味がするそうですが、ミカンのような香りでもあります。山の中でミカンの香りがしてきたら、近くにアンズタケがひそんでいるのかもしれません。

1309アンズタケ

上川内小安川

ヨーロッパでは日本のマツタケのように扱われているキノコ

ミカンの匂いのするキノコ

ミカンのようなあんずのような香りがする

ぬらりひょんならぬ、ヌラリッポ(アブラシメジ)

1310アブラシメジ

これ、見ておわかりかと思いますが、ちょっとぬるっとしたキノコで、アブラシメジと申します。しかしわれわれ川内っことしては、アブラシメジといわれてもピンとこない。川内では、このキノコのことはヌラリッポと呼びます。その方が、一目瞭然ではないかと思いませんか?

(さらに…)

1310アブラシメジ

今回は、写真がいっぱいです。同じヌラリッポなんですが、少し熟したやつはカサが開いてきます。そしてまた、裏から見たところと、同じヌラリッポなのにいろんな表情を見せてくれます。

1310アブラシメジ

このキノコはたいへんおいしいのですが、ヌラリッポだけに、気をつけなければいけない点があります。土やゴミがこのヌラヌラしたところについてしまうと、なかなかとれないのです。採取する時には、根っこをしっかりちょんぎって、土やゴミがつかないように袋に入れて持ち帰りましょう。

1310アブラシメジ

ところでぬらりひょんというのは日本の妖怪ですが、ぬらりひょんとヌラリッポと、ふたつ並べて見ていると、両者は少し親戚かもしれないと思ってしまうのですが、そんなことを思うのはわたしだけでしょうか。

1310アブラシメジ

いよいよ秋本番(アミタケ)

1309アミタケ

秋本番になりました。これは人気のキノコです。名をアミタケと申します。
秋になって、松の木のあるところに顔を出します。
アミタケという名は、キノコの裏が網目状になっている様からつけられました。
みそ汁にしたり、大根おろし和えにしたり、いろいろ利用されるキノコです。
福島県の浜通り地区では超がつく人気のキノコなのです。
これが出てくると秋。秋はおいしい季節なので、わたしは大好きです。