川内村観光協会

子育て真っ最中!!

1404やまんば

山バチ(別名 日本ミツバチ)の子育てを紹介します。

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箱(トラップ)を置いて山のミツバチを入居させようと、6年、
ようやくはつおの巣箱に日本ミツバチが入居してくれました。

ハチの両脇に黄色や赤色のを抱えてますよね。
これは花粉です。

赤ちゃんのエサになるのがこの花粉なんです。

1404かふん

ニホンミツバチ、発進

1403ミツバチ

ニホンミツバチの巣から、働きバチが飛び出してきました。3月12日、暦の上ではとっくに春ですが、雪が降ったり凍ったりする川内村、この日はとってもあたたかい日となりました。ミツバチたちも、元気に仕事を始めました。

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1403ミツバチ

ミツバチは、冬の間は外に出ることはめったにありません。寒いからです。巣にためたハチミツをなめてなめ、巣の中で丸くなって、春が来るのをじっと待っているのがふつうです。
この日はなんと、15℃もありました。ちょっとばっかりびっくりのあたたかさです。こりゃ春の到来だと思って、ミツバチもお花探しやら用たしやらをしたくて、外に飛び出してきたのでしょう。あと10日もすれば、春の最初の花であるマンサクの花が咲くのでしょうが、さて、彼らはお目当ての花を見つけることができたでしょうか。
わたしの記憶だと、3月の中旬から20日ごろになれば、ハチたちの出入りが始まります。今年はちょっと早かった。
でも、あたたかいのは日中だけで、夜になったら寒くなりました。下の写真は、寒くなってあわてて巣に帰ってこようとして、玄関口で力尽きたお気の毒な働きバチです。あとちょっとだったのに、残念無念です。合掌。

1403ミツバチ

巳待供養の蜂の巣

1403舘屋巳待供養

猪狩さんの舘があったという上川内字舘屋ですが、その角に、こんな石碑があります。巳待供養です。以前に紹介しましたが、雨ごいの神様です。しかし今日は、そんな大切な石碑に居候を始めた連中のことをお話します。

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1403舘屋の蜂の巣

これ、オオカバフ・スジドロバチなる蜂です。スズメバチのように人間を刺したりしない蜂で、なかなかおもしろい蜂です。
おもしろいというのはどういうことかと申しますと、煙突のあるような形状の形の巣を作って産卵します。
親はハマキガやメイガなどの幼虫をつかまえてきて子孫のために巣に持ち込んで、しかしそのあとがおもしろい。親はエサを与えると部屋をふさいでしまい、その後はもう幼虫のめんどうを見ません。育児放棄みたいですが、こちらは大昔からそうやってきた神様の決めた本能です。逮捕されることもありません。
子どもたちは、大きくなると泥を食い破って外に出てくるのです。ちょっとたいへんそうですが、逆に、天敵にやられることは絶対にありませんから、安心この上ありません。そういう意味では、育児放棄なんてとんでもない、究極の過保護育児かもしれません。
さてはて、そしてこの巳待供養ですが、なんとこんなところにも巣を作っているのです。石の上にも三年といいますか、石の上にも泥の巣です。

ヘクサムシ

1401カメムシ

本日の観光協会、はつおの部屋をご訪問のお客様です。これがなかなか厄介者であります。本名はカメムシさんですが、川内村ではその高貴な芳香から、ヘクサムシなどと呼ばせていただいています。

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ヘクサムシは方言というか、全国あちこち広く呼ばれている名称で、もっと単純にクサムシなどと呼ばれることもあります。屁臭虫、臭虫ということだと思いますが、けっしてオナラの匂いがするわけではなく、もっと異質で強烈な臭気です。
もちろん、昆虫の常で、元気に活動するのは春から秋までで、この季節は死んだように眠っているのがふつうです。この秋には、震災いらい初めて収穫したお米がカメムシ被害を受けていることで、新聞紙上にも登場しました。
冬になると、カメムシは動きを止めて、じっと寝ています。快適な寝床を確保したムシはいいのですが、安眠場所を確保できていないヘクサムシは、あたたかい家をめがけて飛んできて、どこからともなく闖入して家の中でひそんでいることが多いのです。寒ければそのまま冬眠していますが、ときに暖かい日があったり暖房をつけたりすると、部屋の中をぶんぶんと飛び回って、つかまえようなどとしようものなら、悪臭を発して人間をいじめるのです。
カメムシの撃退方法はいろいろあって、どれも失敗すると悪臭に見舞われてしまうのですが、はつおお勧めの撃退方法としては、テープに貼り付けにしてゴミ箱にぽいしてしまうことです。おかげで、テープの消費量がちょっと増しています。困ったもんだよ、ヘクサムシ。

1401カメムシ

カマキリの卵

1311カマキリの卵

竹やぶに見つけました。こんなもの。へんな形ですね。竹になにかが巣くっちゃって、できものができたみたい。
でもこれ、かまきりなんです。かまきりの卵。
もうちょっとしたら、ここからかまきりの赤ちゃんが、ぞろぞろと現れてくるんですね。
それもまた気持ち悪い人がいるかもしれないけど、自然の野山を歩くというのは、こういうものとの出会いです。最初は気持ち悪いかもしれないけど、すぐ慣れます。
あなたもごいっしょに、自然の野山になじんでみませんか。

悪い虫、つかまえます

1312捕獲器

庭先にぶら下がったペットボトル。これはいったいなんでしょう。実はこれ、危険生物捕獲器です。わたしの家にも設置してあります。これのおかげで、わたしは安全に暮らしていけるのです。

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1312捕獲器

この捕獲器にかかる危険生物、もちろんサメとかシロクマとか人食いライオンではありません。もっとも入ってほしいのは、クマンバチ(日本の共通語としてはスズメバチと呼ばれています。このあたりではもっぱらクマンバチです)です。クマンバチに刺されるのはごめんですから、この中におさまって命を絶ってくれれば、それに越したことはありません。
なんとこの捕獲器は非常にうまくできたトラップで、害虫しか入りません。クマンバチの他には、ハエ、ガなど。生き残ってほしい虫をつかまえることはないから、便利なのです。
今回は特別に、作り方を教えましょう。1リットルほどの大きめのペットボトルに、ブドウジュース、酒、酢などを入れておきます。処方は人によって微妙にちがって、おそらくそれぞれに家伝の調合があるのでしょう。でもまぁ、いろんなやり方があって、みんながそれぞれに愛用しているということは、多少配合がちがっても問題はないようです。
あなたもおうちの庭に、おひとついかがですか? クマンバチはいなくても、ハエ取りとしても有用かと思います。

盗蜜の現場

1310盗まれたハチの巣

最近、俗社会では檀蜜などという魅力たっぷりのご婦人が活躍されているようですが、こちらも魅力たっぷりの蜜のお話です。しかしそのお話は、あんまり愉快な話ではありません。魅力の影には、こんな話も出てきてしまうのでしょうか。女性の魅力と蜜の魅力、どちらも扱いをまちがえるとむずかしいものです。

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森の中で発見した不思議なカタチの木です。なぜこんなかっこうの木が出現するのだと思われた方は、まだまだ世の中がわかっておいででない。これは、盗難に遭った木なのです。木が腐って、こりゃちょうどいいとそこに目をつけたのがニホンミツバチです。せっせと巣を作って暮らしておりました。そこにさらに目をつけたのが、人間であります。
ニホンミツバチがせっせと集めてきた蜜を、そっくりそのまま持っていってしまった。蜜を持っていくだけならまだいいのですが(よくない!)蜂の巣ごとチェンソーで切り取って持っていってしまった。これではここを巣にしていたニホンミツバチは、帰るところがなくなってしまって、みんな死んでしまいます。なんとも残酷物語です。
この世で一番残酷なのは、欲に目がくらんだ人間だと、わたしは思うのであります。

1310盗まれたハチの巣

木を傷つけ虫を捕るムシのいいやつ(コクワガタ)

1309コクワガタ

あっという間に、夏はすぎさっていきました。今、川内村には子どもたちはわずかしかいませんが、灼熱の太陽の下、カブトムシやクワガタをおいかけていた子どもたちも、涼しくなってちょっと大人びた顔つきになってきたように思います。
さてクワガタです。このクワガタは、コクワガタのオスです。クワガタとは、ツノのカタチが農家が使う農機具である鍬(くわ)によく似ているからつけられた名前です。そういえば鍬は金に秋と書くんですね。なのに鍬形虫は秋になると姿を見せなくなります。

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1309コクワガタ

しかしそれにしても、誰でしょう、こんなことをするのは! 森のナラの木にいっぱい傷をつけてあります。こうするとナラは樹液(ヤニ)をいっぱい出しますから、クワガタムシがおびきよせやすくなります。こんなことをしてクワガタムシを集めようというのは、どうもこういうことをご商売にしている人たちではないかと思うのですが、真相はわかりません。
ただクワガタムシをとりたかったら、ナラの木をこんなふうにいじめなくても、ちゃんととる方法はあります。
そのひとつは、バナナをネットに入れて木にしばっておくだけです。クワガタムシは、ネットにいっぱいついて待っててくれます。
もう一つの方法は……、また来年にでもお教えしましょう。

1309コクワガタ

と思ったけど、特別に教えます。もう夏もすぎたし。白い布を森の中に持っていって、木と木の間に吊るします。暗い夜がよろしいのですが、特に9時以降ならベストです。この白い布にライトをあてます。そうすると、チョウやクワガタ、カナブンにカブトムシと、いろんな昆虫が白い布に群がってくれます。来年まで覚えていたら、お試しあれ。

巻いた葉で寒さをしのぐ子どもかな(ハマキガ)

1309ハマキガ

森の中に葉巻がなっています。そんなばかなとお思いでしょうが、ご覧ください。立派な葉巻に見えませんか? 葉巻とは、葉っぱを巻いてつくったたばこですが、これも葉っぱを巻いた製作者かいるのです。それが、ハマキガです。

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1308ハマキガ

ハマキガとは、葉巻を作る蛾だから。成虫でも1cmくらいの小さな蛾です。彼らはその卵をかたまりで産みます。ここで親どもは、愛する子どものために葉をくるくると巻き始めるのです。約2週間でふ化して幼虫になり、さらに30日ほどするとサナギになります。寒い冬は、幼虫のときに越すことになるのですが、その越冬の際に便利なのが、この葉巻です。くるくる丸めた葉っぱはあたたかく、そして食料の貯蔵庫でもあります。
上の写真は、意地悪な人間が、ハマキガの丸めた葉っぱをほどいてみたところです。ハマキガは、なにやら粘っこいものを出して、それで葉っぱを丸めたままにしておいています。ちょいちょいと広げたら、葉っぱは元通りの平らな葉っぱに戻ってしまいました。人間には、もう一度葉っぱを丸めて葉巻をつくることはできませんから、このハマキガの幼虫は、かわいそうなことになったのではないかと思います。ごめんなさい。
というわけで、森の葉を使って安眠の場を作る、したたかな蛾が、ハマキガです。幼虫が巣だったとき、巻かれた葉っぱにノコリガがあるかどうかは、未調査です。

1309ハマキガ

森の居候、虫こぶ

1309虫こぶ

これは木の実か関節か。あるいは丸い生き物が、細長いミミズをくわえているかのようにも見えるでしょうか。さてこれはいったいなんでしょう。答えは虫のおうちです。中に入っているのは、タマワタムシという、アブラムシの一種です。

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1309虫こぶ

こんなふうに、虫が植物に巣を作ってしまったものを虫こぶといいます。巣といっても虫が出入りをするものではなくて、中には幼虫が入っています。中では卵から幼虫時代の虫が育っています。虫に巣くわれてしまったため、植物がへんてこなかたちになって、こんなふうになってしまうのです。
いわば植物の居候ですが、これ、柳の木に巣くっています。柳の木にできる虫こぶは、ちょっと珍しい。このこぶの形もおもしろい。無断の居候でも、珍しくておもしろければ、わたしは許すことにします。