川内村観光協会

森の居候、虫こぶ

1309虫こぶ

これは木の実か関節か。あるいは丸い生き物が、細長いミミズをくわえているかのようにも見えるでしょうか。さてこれはいったいなんでしょう。答えは虫のおうちです。中に入っているのは、タマワタムシという、アブラムシの一種です。

1309虫こぶ

こんなふうに、虫が植物に巣を作ってしまったものを虫こぶといいます。巣といっても虫が出入りをするものではなくて、中には幼虫が入っています。中では卵から幼虫時代の虫が育っています。虫に巣くわれてしまったため、植物がへんてこなかたちになって、こんなふうになってしまうのです。
いわば植物の居候ですが、これ、柳の木に巣くっています。柳の木にできる虫こぶは、ちょっと珍しい。このこぶの形もおもしろい。無断の居候でも、珍しくておもしろければ、わたしは許すことにします。

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