川内村観光協会

巳待供養の蜂の巣

1403舘屋巳待供養

猪狩さんの舘があったという上川内字舘屋ですが、その角に、こんな石碑があります。巳待供養です。以前に紹介しましたが、雨ごいの神様です。しかし今日は、そんな大切な石碑に居候を始めた連中のことをお話します。

1403舘屋の蜂の巣

これ、オオカバフ・スジドロバチなる蜂です。スズメバチのように人間を刺したりしない蜂で、なかなかおもしろい蜂です。
おもしろいというのはどういうことかと申しますと、煙突のあるような形状の形の巣を作って産卵します。
親はハマキガやメイガなどの幼虫をつかまえてきて子孫のために巣に持ち込んで、しかしそのあとがおもしろい。親はエサを与えると部屋をふさいでしまい、その後はもう幼虫のめんどうを見ません。育児放棄みたいですが、こちらは大昔からそうやってきた神様の決めた本能です。逮捕されることもありません。
子どもたちは、大きくなると泥を食い破って外に出てくるのです。ちょっとたいへんそうですが、逆に、天敵にやられることは絶対にありませんから、安心この上ありません。そういう意味では、育児放棄なんてとんでもない、究極の過保護育児かもしれません。
さてはて、そしてこの巳待供養ですが、なんとこんなところにも巣を作っているのです。石の上にも三年といいますか、石の上にも泥の巣です。

緯度37.31371075605345 経度140.77222108840942

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