川内村観光協会

動物も迷走

1401足跡

なんの足跡でしょうか。先日、雪の平伏沼を見に行ったときの道中で見かけたものです。もしかすると、歩いたあとにまた少し雪が降って、わかりにくくなっているのかもしれません。ウサギなのかイノシシなのか犬なのかタヌキなのか、ライオンやゾウではないとは思いますし、おそらくテンではないのではないかと思うのですが、冬の雪原は、動物の痕跡がはっきり見えて、おもしろいです。

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1401林道の足跡

道の左側は崖になっています。これもテンでしょうか? 道の端から端までふらふら歩いてきて、おっと、ここは崖だぞと思い直して引き返しています。できることなら、崖だと知って少しあわてた様子を盗み見してみたかったと思います。

思い出の整理

1401民家の取り壊し

村では今、家屋などの取り壊し作業がそこここで行われています。震災から間もなく3年。原発事故からの復興にはまだまだ先が長い道のりが待っている村ですが、村の人たちは、次なるステップに向けて動き始めてもいるようです。

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震災当時には、民家が大きく損壊を受けたという情報はなかったのですが、しかし当時はすぐに避難などしたために、隠れた損傷に気がつかずにいたというケースや、長く避難生活で家を空けているうちに、すっかり傷みが進んでしまったケースなど、いろんな場合があるようです。村には古い民家が数多く残っていたのですが、そんな民家でも、取り壊し作業が始まっていました。
古い民家を維持してくのはたいへんですし、まして震災で損壊を受けたのを修復しながら維持するとなると、いろいろな意味でさらにたいへんです。村の家並みがこういう状況で変化していくことはちょっぴり残念な気もしますが、取り壊されたあと、家並みがどんなふうに変化していくことになるのでしょうか。
下の写真は、震災前に村の唯一のカフェとして人気を博していたカフェ・ダノニーの跡地です。ダノニーは背後の法面が崩れ、お店の背後から土砂の侵入を受けてしまったという、目に見える村最大の震災被害を受けた家屋でした。ここも、震災以降休業となっていましたが、このほど解体工事が完了し、更地になったところです。
震災前に村に遊びに来た人の中には、ダノニーでひとときを過ごしてゆったりとして時間を過ごしたひとも少なくなかったはず。震災前の思い出が、ひとつひとつ、消えていきます。

●休業中のカフェ・ダノニーのWEBサイト

1312ダノニー跡

うまいものフェスタ

1401うまいもの

福島リビング新聞社主催の「ふくしまうまいものフェスタ2014」に、川内村からも出展しました。1月25日、26日の両日、郡山市のビッグパレットふくしまはたくさんのお客さんでなかなかすごい熱気でした。

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1401うまいもの

会場となったのはビッグパレットふくしまの多目的展示ホール。ここは震災時には避難者のために開放され、また富岡町と川内村の役場機能の一部が置かれていた場所でもありました。ビッグパレットはその後震災ダメージの修復作業を経て、本来の使用目的である、今回のようなイベントに使われるようになりました。
ふくしまの、かわうちのおいしいもの、たくさん味わっていただければ幸いです。

冬の平伏沼

1401平伏沼

モリアオガエルの繁殖地として天然記念物となっている平伏沼の、冬の様子です。道は雪に埋まっています。

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この時期、平伏沼にでかける人はいませんし、平伏沼に行く用事もありません。なので除雪はしていません。行けるところまでクルマで行って、進めなくなったところからは雪中行軍です。
川内村は、けっして多くの積雪があるわけではありませんし、今年は特に雪が少ないように思います。それでもこの時期の、しかも標高が高い平伏沼のことですから、一度降った雪は、溶けることなく行く手を阻んでいるのです。

1401平伏沼

駐車場から沼までの遊歩道は、さらさらの新雪で、足跡ひとつないと思いきや、先客がいました。イノシシさんとウサギさんのようです。写真は、残念ながらわたしの足跡も残っています。沼に向かって歩いているときには、写真を撮る元気がなかったのでした。

1401平伏沼

モリアオガエルさんたちがどこにいるのかはさっぱりわかりませんでした。雪が少ないと、また夏になって沼の水が干上がったりするんじゃないかと心配になったりしますが、カエルさんたちも元気に暮らし続けてほしいものだと思います。

セキレイの巣

1401セキレイの巣

枯れ木にゴミがからまっている……ように見えると思いますが、そういう話でもあり、そうでもない話でもあり。ほんとうは、鳥の巣のお話です。

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ここは空き家になっている民家の敷地内。植木に巣を作っているのは、セキレイです。人間が捨てていったブルーシートの切れっぱしや草をうまく利用して巣を作っています。鳥は人間とちがって、すみかを1年ごとに更新しています。同じ家に何年も住むことはないわけです。なのでこの家も、来春は空き家になっていることでしょう。今度は、どこで子育てをするのかな?

1401セキレイの巣

さばかれるイノシシ

1401猪の解体

イノシシがつかまって、解体されているという情報をつかんだので、はつおスクランブルで飛んでいってきました。きゃー、かわいそう! と悲鳴をあげる方がいらっしゃるかもしれませんが、仲間を増やして人里で悪さをするイノシシと人間の戦いは、きっとこれからも続けられることでしょう。

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1401猪の解体

このときは、4頭の親イノシシと3頭のウリボウ(子どものイノシシをこう呼びます。イノシシは子どもの頃には胴体に縞が入っていて、イノシシというより別の種類の動物に見えます。だからウリボウなんて名前がつけられているのかな?)がしとめられたそうで、まず親イノシシ2頭が解体のまな板に乗っていました。

1401猪の解体

大きさにして、1メートル50センチほどあるでしょうか? 体重は確実に100kg以上あるでしょう。なかなかびっくりの大きさです。もうお亡くなりになっているからいいものの、山でこんなのにであって、向かってでも来られたら、腰が抜けてしまうかもしれません。腰が抜けるのはかまわないけど、イノシシにやられてしまうのはごめんです。

1401猪の解体

このイノシシさん、血を抜いて、楢葉町の処分場まで持っていって、処理してもらうんだということです。いまどきのイノシシは、そうそう食べられる放射線値でないものが多いので、つかまるだけつかまってばらばらにされて、あげくに捨てられてしまうのだから、お気の毒な話です。かといって、こんなのに村を自由に闊歩されても、それはそれで困ります。せめて、きちんと食べてあげたいものだと思いますが、安心してばくばく食べられるようになるのは、いつのことになるでしょうね。

マンホールの蓋

1401マンホールの蓋

川内村的には珍しくもなんともないのですが、世の中一般的には珍しいものではないかと思うのが、マンホールの蓋であります。ご覧のとおり、かえるの絵が描いてあります。

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このかえる、名前をモリタロウといいます。自然の村長として、村認定の役場職員です。どこに住んでいるのかはわかりません。わたしだったら、つい「自然の村長、自然を尊重」などと言ってしまって寒い視線を浴びてしまうと思うのですが、自然の村長モリタロウが生まれた経緯は今となっては定かではありません。いまどきはゆるキャラが大流行ですが、モリタロウがゆるキャラ流行以前から川内村で生き続けているのはまちがいありません。

酒瓶

1401酒瓶

本日のお宝は、酒瓶です。酒の瓶なんて、どこにでもあるわい、毎日1本ずつ増えとるわい、という人も少なくないと思いますが、この酒瓶が毎日1本ずつ増えていったら、たいへんなことになってしまうと思います。

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なんたって、18リットル瓶です。横に並んでいるの、タバスコの瓶じゃないですよ。左にあるのが一升瓶です。となると右にあるのは、十升瓶ということになります。お酒の名前は「桜川」。桜川という名前のお酒は日本にいくつかあるようですが、こちらの桜川は伊達郡桑折町字北町にあった桜川酒造のお酒です。いまは廃業しちゃっていますが、ここでつくったものだというのはわかりますが、さて、瓶だけでも重たい代物、いったいなにに使ったのでしょうか? お酒は新鮮なもののほうがおいしいですが、何日かけて飲み終わればいいのやら。
酒屋さんでは4.5リットル入りを演技のいい「益々繁盛(4.5リットル=2.5升=二升五合。二升は升(ます)が二つで「ますます」、五合は一升の半分なので「はんじょう」、つなげて読めば、升升半升=益々繁盛)」ボトルとして売っているようですが、十升だといったいどうなってしまうのでしょう??

イノシシ捕獲

1401イノシシのワナ

道を歩いていくと、赤い小屋がありました。中で、なにかが動いている。おおっと、これはイノシシさんではありませんか。実は本日は、イノシシがつかまっているという情報を聞きつけて、さっそく出かけていったわけです。

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ワナをかけるには、狩猟の免許が必要です。かつて、村では猟銃を持っている人がたくさんいたのですが、最近ではとんと少なくなってしまいました。そしてまた、村の外から鉄砲撃ちを楽しみに来るひとも、震災以降、ぱったりいなくなってしまいました。鉄砲撃ちでイノシシをしとめる人は、イノシシの肉を食べるのを楽しみにしています。ところが今は、イノシシの肉には少なからずの放射性セシウムが含まれています。ここだけの話、平気で食べちゃう人もいなくはないですが、一般的には食べられない肉になってしまいました。肉が食べられないとなると、鉄砲撃ちのひとも激減。イノシシは、村を堂々と闊歩するようになっていったのでした。

1401罠にかかったイノシシ

ワナの中には餌がしかけてあって、食べるとロックが外れて扉が落ちてくるようになっています。しかしイノシシは警戒心が強いので、なかなかワナにはかからない。それでたいていは、しばらくただ飯を食わせてイノシシを安心させて、頃合いを見て扉が落ちるようにワナを仕掛けるのだそうです。つかまったイノシシは、解体して処分します。イノシシの息の根を止めるのにも免許が必要なので、獣害が出たからといってだれでも彼でもが動物を駆除できるわけではないのです。
震災以降、川内村に限らずですが、イノシシとネズミが増えたというのはよく聞く話です。人間が少なくなったので、動物が勢力を拡大しつつあるということだと思いますが、そういえば、イノシシのワナはネズミ取りがとてつもなくでっかくなったものといえます。人間と人間社会に巣くう動物たちの戦いは、まだ続きそうです。

懐かしの日々へのポスト

1401郵便ポスト

懐かしい郵便ポストをご紹介します。郵便局にはこんなポストはもう残っていませんが、あるところにはあるというお話です。こういう郵便ポストは、調べてみたら、20世紀初頭に導入されたものらしいですね。

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鋳鉄製のこのポスト、丸形1号とかいう名前だそうですが、詳しくはわかりません。このポストは、ここのご主人が好きで、大事に持っているものです。お願いして、写真撮影だけさせてもらいました。
川内村から海の方に降りたところにある常磐線の夜ノ森駅には、今でもこれと同じ形のポストが現役で置かれていますが、原発事故の影響で立ち入り禁止のエリアになってしまっています。貴重な文化遺産が、放射性廃棄物になってしまうとしたら、残念なことです。
こんなポストに郵便を投函して、過去の自分に届いたりするとおもしろいです。あなたなら、いつの時代の誰に、郵便を届けますか?