川内村観光協会

イノシシ捕獲

1401イノシシのワナ

道を歩いていくと、赤い小屋がありました。中で、なにかが動いている。おおっと、これはイノシシさんではありませんか。実は本日は、イノシシがつかまっているという情報を聞きつけて、さっそく出かけていったわけです。

ワナをかけるには、狩猟の免許が必要です。かつて、村では猟銃を持っている人がたくさんいたのですが、最近ではとんと少なくなってしまいました。そしてまた、村の外から鉄砲撃ちを楽しみに来るひとも、震災以降、ぱったりいなくなってしまいました。鉄砲撃ちでイノシシをしとめる人は、イノシシの肉を食べるのを楽しみにしています。ところが今は、イノシシの肉には少なからずの放射性セシウムが含まれています。ここだけの話、平気で食べちゃう人もいなくはないですが、一般的には食べられない肉になってしまいました。肉が食べられないとなると、鉄砲撃ちのひとも激減。イノシシは、村を堂々と闊歩するようになっていったのでした。

1401罠にかかったイノシシ

ワナの中には餌がしかけてあって、食べるとロックが外れて扉が落ちてくるようになっています。しかしイノシシは警戒心が強いので、なかなかワナにはかからない。それでたいていは、しばらくただ飯を食わせてイノシシを安心させて、頃合いを見て扉が落ちるようにワナを仕掛けるのだそうです。つかまったイノシシは、解体して処分します。イノシシの息の根を止めるのにも免許が必要なので、獣害が出たからといってだれでも彼でもが動物を駆除できるわけではないのです。
震災以降、川内村に限らずですが、イノシシとネズミが増えたというのはよく聞く話です。人間が少なくなったので、動物が勢力を拡大しつつあるということだと思いますが、そういえば、イノシシのワナはネズミ取りがとてつもなくでっかくなったものといえます。人間と人間社会に巣くう動物たちの戦いは、まだ続きそうです。

緯度37.316772315009494 経度140.77883005142212

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