川内村観光協会

アズマヒキガエル

1405ゲロロ

よく、皆さんガマガエルというカエルなんですけど、
詳しくは「アズマヒキガエル」って言うんです。

4月~5月が産卵期で、よく2匹(オスとメス)が一緒にいて、
ガア、ガア、ゲロとよく鳴いているので、よくアズマヒキガエルというのがわかる。

動物も迷走

1401足跡

なんの足跡でしょうか。先日、雪の平伏沼を見に行ったときの道中で見かけたものです。もしかすると、歩いたあとにまた少し雪が降って、わかりにくくなっているのかもしれません。ウサギなのかイノシシなのか犬なのかタヌキなのか、ライオンやゾウではないとは思いますし、おそらくテンではないのではないかと思うのですが、冬の雪原は、動物の痕跡がはっきり見えて、おもしろいです。

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1401林道の足跡

道の左側は崖になっています。これもテンでしょうか? 道の端から端までふらふら歩いてきて、おっと、ここは崖だぞと思い直して引き返しています。できることなら、崖だと知って少しあわてた様子を盗み見してみたかったと思います。

さばかれるイノシシ

1401猪の解体

イノシシがつかまって、解体されているという情報をつかんだので、はつおスクランブルで飛んでいってきました。きゃー、かわいそう! と悲鳴をあげる方がいらっしゃるかもしれませんが、仲間を増やして人里で悪さをするイノシシと人間の戦いは、きっとこれからも続けられることでしょう。

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1401猪の解体

このときは、4頭の親イノシシと3頭のウリボウ(子どものイノシシをこう呼びます。イノシシは子どもの頃には胴体に縞が入っていて、イノシシというより別の種類の動物に見えます。だからウリボウなんて名前がつけられているのかな?)がしとめられたそうで、まず親イノシシ2頭が解体のまな板に乗っていました。

1401猪の解体

大きさにして、1メートル50センチほどあるでしょうか? 体重は確実に100kg以上あるでしょう。なかなかびっくりの大きさです。もうお亡くなりになっているからいいものの、山でこんなのにであって、向かってでも来られたら、腰が抜けてしまうかもしれません。腰が抜けるのはかまわないけど、イノシシにやられてしまうのはごめんです。

1401猪の解体

このイノシシさん、血を抜いて、楢葉町の処分場まで持っていって、処理してもらうんだということです。いまどきのイノシシは、そうそう食べられる放射線値でないものが多いので、つかまるだけつかまってばらばらにされて、あげくに捨てられてしまうのだから、お気の毒な話です。かといって、こんなのに村を自由に闊歩されても、それはそれで困ります。せめて、きちんと食べてあげたいものだと思いますが、安心してばくばく食べられるようになるのは、いつのことになるでしょうね。

イノシシ捕獲

1401イノシシのワナ

道を歩いていくと、赤い小屋がありました。中で、なにかが動いている。おおっと、これはイノシシさんではありませんか。実は本日は、イノシシがつかまっているという情報を聞きつけて、さっそく出かけていったわけです。

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ワナをかけるには、狩猟の免許が必要です。かつて、村では猟銃を持っている人がたくさんいたのですが、最近ではとんと少なくなってしまいました。そしてまた、村の外から鉄砲撃ちを楽しみに来るひとも、震災以降、ぱったりいなくなってしまいました。鉄砲撃ちでイノシシをしとめる人は、イノシシの肉を食べるのを楽しみにしています。ところが今は、イノシシの肉には少なからずの放射性セシウムが含まれています。ここだけの話、平気で食べちゃう人もいなくはないですが、一般的には食べられない肉になってしまいました。肉が食べられないとなると、鉄砲撃ちのひとも激減。イノシシは、村を堂々と闊歩するようになっていったのでした。

1401罠にかかったイノシシ

ワナの中には餌がしかけてあって、食べるとロックが外れて扉が落ちてくるようになっています。しかしイノシシは警戒心が強いので、なかなかワナにはかからない。それでたいていは、しばらくただ飯を食わせてイノシシを安心させて、頃合いを見て扉が落ちるようにワナを仕掛けるのだそうです。つかまったイノシシは、解体して処分します。イノシシの息の根を止めるのにも免許が必要なので、獣害が出たからといってだれでも彼でもが動物を駆除できるわけではないのです。
震災以降、川内村に限らずですが、イノシシとネズミが増えたというのはよく聞く話です。人間が少なくなったので、動物が勢力を拡大しつつあるということだと思いますが、そういえば、イノシシのワナはネズミ取りがとてつもなくでっかくなったものといえます。人間と人間社会に巣くう動物たちの戦いは、まだ続きそうです。

ウサギの足跡

1312ウサギの足跡

これはなんだ? へんな足跡だなと思う人は、イナカで育った経験のない方ですね。これは野ウサギの足跡です。こんな雪景色を見に、川内の冬山にいらっしゃいませんか?

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ハの字の先に、ポンポンと別の足跡。これがウサギの足跡の特徴です。写真の手前から向こう側に進んでいます。いったいどんなふうに歩みを進めているのか、おわかりでしょうか。ハの字の跡は後ろ脚、ポンポンと縦に並んでいるのが前脚です。
ウサギは前脚、後脚ともに、左右を揃えて飛ぶように歩く(走る?)のがふつうとされていますが、足跡を見る限り、前脚は左右交互に出しているようです。うさぎの移動はとても速いので、左右別々に出している脚が左右揃えて飛んでいるように見えるのかもしれません。
ハの字の後脚から、次のハの字まではぴょんと飛んでいきます。けっこうな距離をひと蹴りで飛んでいることになります。ウサギの後脚のキック力は強力なのです。そして、こんなに規則正しく足跡を残せるなんて、野生動物の規則正しい暮らしぶりには感心します。
実はこの写真、わたしの家のすぐそこで撮影したものです。野生動物が、うちの近所をぴょんぴょんと飛んで歩いている様を想像すると、のんびりした気分になったり人が少ないのかなぁと思ったり、これが川内村の冬景色です。

リスの巣作り

1312リスにやられた杉の木

杉の皮が、かわいそうにすっかりはがされてしまっています。誰だ、こんなことをしたのは!と怒りたくなる光景ですが、実はこれ、リスの仕業なんです。

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1312リスにやられた杉の木

日本の家は土と木でできているといわれます。童話の「3匹の子豚」は豚の兄弟の長男はわらで家を作り、次男は木で作り、三男がレンガで家を作ってオオカミの追撃から逃れたというストーリーですが、リスの場合、その材料は杉の皮のようです。
山の杉が、こんなふうにはがされているのを見ることがあったら、それはリスが犯人だと思ってまちがいないと思います。もっともリスも逮捕されるのはいやらしくて、犯行現場を目撃されることはほとんどないということです。

イノシシもリラックス?

1310イノシシのぬた場

イノシシさんにも、レクリエーションが必要なんでしょうか。ここはイノシシさんが遊んだあとのようです。地面にのたうち回ったあとがありますが、けっして仲間同士決闘をしたわけではありません。

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わたしはときどき背中がかゆくなります。孫の手は便利な道具ですが、孫の手がないと定規などを使います。定規がなければすりこ木棒でもハエたたきでもいいのですが、だんだん快適さは薄れてきます。道具がなければ、愛する女房さまに頭を下げて、背中をかいてもらったりもします。これ、人間様ならではの営みです。
しかしイノシシさんの場合はこうはいきません。百歩譲って女房さまがいたとしても、背中をかいてくれはしないでしょう。そこでイノシシは、自分でなんとかする方法を模索します。それで地面でのたうち回って、からだについたゴミやダニをかき落としているのです。これをイノシシの「ぬた場」と呼んでいます。
イノシシがいないとなんだかわかんないって? いやぁ、もうしわけない。それはそうかもしれないけど、人間がカメラを構えている目の前で、ひっくりかえって背中のかゆみを落とすイノシシなんていません。そんなイノシシがいたら友だちになってみたいところですが、その前に襲われて、イノシシなのに「はつお危や牛」になってしまいます。
ぬた場は不思議なことに、何年経っても同じところにあります。イノシシにとっても気持ちがいいところは先祖代々決まっているようで、イノシシにもおじいさんの遺言とかがあるのもしれません。

1310イノシシのぬた場

熊出没ご注意

2013くまモン

こちらは川内村からは遠い熊本県のくまモンくんですが、ただいま川内村では、熊の目撃情報があいついでおります。熊本県のくまモンくんはごらんの通りかわいい(そしてちょっと間の抜けた)風体をしていますが、ホンモノの熊はこんなものじゃない予定ですので、充分にお気をつけください。

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もともと、川内村での熊の目撃情報はごくわずかで、この界隈には熊の生息はないのではないかと言われてもいました。しかしそれだけに、熊に対して無防備だともいえるかもしれません。
目撃情報は主に上川内周辺となっていますが、熊の行動範囲を考えれば、村のどこかで目撃されたら、村全体が危険区域と考えたほうがいいのかもしれません。
もし村内外の方で、村の山に入られる必要がある方は、どうぞいつ熊が現れてもいいように、充分にお気をつけください。音の出るものの携行が効果的と言われています。
どうぞ、安全に川内村をお楽しみくださいますよう、お願い申し上げます。
ちなみに、川内村の愛すべきキャラクターといえばカエルです。こちらも、熊本県のくまモンくんと同じく、どうぞよろしくお願いします。

もぐら哀れ

2013地上に出て死んでしまったもぐら

あわれ、5月の陽光を浴びて絶命なさっているもぐらと遭遇しました。地上では生きられない、もぐらさんの悲しい末路でした。川内村がもぐらにとって住みにくい土地、というわけではありません。もぐらも、畑にはよからぬことをするようですが、同じ生き物として、お気の毒なもぐらに合掌です。

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もぐらは、目が見えません。しかし彼らは土の中で生活するので、目が見えなくても影響がありません。目が見えないというより、長年の土の中での生活習慣で、目の機能が退化してしまったようです。
だからというか、彼らは土の外に出てくると、必ずといっていいほど死んでしまいます。そしてこんなふうに、山を歩く人間の前に屍をさらすことになります。
でもちょっと調べてみたら、これは俗説らしいです。もぐらは太陽の光にあたって死ぬことはなく、なわばり争いの末に穴を追い出され、食料のない地上をうろうろしているうちに餓死してしまうのだそうで。
もぐらは半日ものを食べないと、生きていけない、たいへん燃費の悪い動物でした。でもわたしとしては、太陽にあたると死んでしまうほうが、もぐららしい気がしています。

1305絶命したモグラ