もぐら哀れ
あわれ、5月の陽光を浴びて絶命なさっているもぐらと遭遇しました。地上では生きられない、もぐらさんの悲しい末路でした。川内村がもぐらにとって住みにくい土地、というわけではありません。もぐらも、畑にはよからぬことをするようですが、同じ生き物として、お気の毒なもぐらに合掌です。
もぐらは、目が見えません。しかし彼らは土の中で生活するので、目が見えなくても影響がありません。目が見えないというより、長年の土の中での生活習慣で、目の機能が退化してしまったようです。
だからというか、彼らは土の外に出てくると、必ずといっていいほど死んでしまいます。そしてこんなふうに、山を歩く人間の前に屍をさらすことになります。
でもちょっと調べてみたら、これは俗説らしいです。もぐらは太陽の光にあたって死ぬことはなく、なわばり争いの末に穴を追い出され、食料のない地上をうろうろしているうちに餓死してしまうのだそうで。
もぐらは半日ものを食べないと、生きていけない、たいへん燃費の悪い動物でした。でもわたしとしては、太陽にあたると死んでしまうほうが、もぐららしい気がしています。
トガリネズミのような気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=n6m_fd8BFa8
尾が短いようなのでちょっと自信がないですが……。