川内村観光協会

放射能検査室新築工事

1403検査室工事

上川内前谷地地区で、こんな工事をやっていました。食品放射能測定場建設委託事業とむずかしいプロジェクトの名前がついていますが、食品の放射能検査をして、村人の安全を守ろうという施設です。

(さらに…)

これまで、川内村には食品放射能測定場が7ヶ所ありました。第一区から第七区まで、各行政区に1ヶ所ずつで、それぞれ各地区の集会所に間借りするかたちで運用されていました。第八区は、いまだ居住ができず耕作もできないので、検査場も開設されていません。
これが4月から再編成されて、村に4ヶ所に集約されることになりました。第一区、第三区、第五区、第六区の4ヶ所です。そして今度は、集会所の間借りではなく、専用の検査室を設けることになり、その新築工事が、これです。第五区は集会所を新築したところで、取り壊した小学校の教員住宅が残っていたのでそれを使うことに。第六区は集会所をふたつ持っているので、そのひとつが検査場となります。残る二つは、新たに建物を新築して検査を行います。
検査場は、基本的には検査機やコンピュータが置ければいいのですが、現在の検査方法では食品を均一化させる必要があるため、液状にしたりジューサーにかけたりといった台所仕事も必要になります。ということで、お風呂こそありませんが、そこそこの一軒家ができ上がることになるわけです。

1403検査室工事

とっかん工事?

1403雪寒工事

なにかの工事をしています。なんの工事なのでしょう? 文字がはがれてよくわからなくて、看板の前でしばし悩んでしまいました。

(さらに…)

どうやらこれ、とっかん工事ではなく、雪寒工事と書いてあったようです。折檻工事ではありませんよ。そんな恐ろしい工事はしてもらいたくありません。石棺工事は原発事故の収束のためにやらなければいけないはずですが、まだ始まっていません。いずれにしろ、この工事とは関係がありません。
看板を読んだまま理解すれば、凍結防止剤を自動的に散布する機械の設置工事をしているようです。凍結防止剤は塩化カルシウムを使うことが多いようで、すでにこういう機械が設置されている地区もあるということですが、どんな工事で、どんなものができあがるのか、そして一番興味深いのは、この機械ができ上がるのと、春になるのはどちらが早いか、ということです。

1403雪寒工事

思い出の整理

1401民家の取り壊し

村では今、家屋などの取り壊し作業がそこここで行われています。震災から間もなく3年。原発事故からの復興にはまだまだ先が長い道のりが待っている村ですが、村の人たちは、次なるステップに向けて動き始めてもいるようです。

(さらに…)

震災当時には、民家が大きく損壊を受けたという情報はなかったのですが、しかし当時はすぐに避難などしたために、隠れた損傷に気がつかずにいたというケースや、長く避難生活で家を空けているうちに、すっかり傷みが進んでしまったケースなど、いろんな場合があるようです。村には古い民家が数多く残っていたのですが、そんな民家でも、取り壊し作業が始まっていました。
古い民家を維持してくのはたいへんですし、まして震災で損壊を受けたのを修復しながら維持するとなると、いろいろな意味でさらにたいへんです。村の家並みがこういう状況で変化していくことはちょっぴり残念な気もしますが、取り壊されたあと、家並みがどんなふうに変化していくことになるのでしょうか。
下の写真は、震災前に村の唯一のカフェとして人気を博していたカフェ・ダノニーの跡地です。ダノニーは背後の法面が崩れ、お店の背後から土砂の侵入を受けてしまったという、目に見える村最大の震災被害を受けた家屋でした。ここも、震災以降休業となっていましたが、このほど解体工事が完了し、更地になったところです。
震災前に村に遊びに来た人の中には、ダノニーでひとときを過ごしてゆったりとして時間を過ごしたひとも少なくなかったはず。震災前の思い出が、ひとつひとつ、消えていきます。

●休業中のカフェ・ダノニーのWEBサイト

1312ダノニー跡