川内村観光協会

思い出の整理

1401民家の取り壊し

村では今、家屋などの取り壊し作業がそこここで行われています。震災から間もなく3年。原発事故からの復興にはまだまだ先が長い道のりが待っている村ですが、村の人たちは、次なるステップに向けて動き始めてもいるようです。

震災当時には、民家が大きく損壊を受けたという情報はなかったのですが、しかし当時はすぐに避難などしたために、隠れた損傷に気がつかずにいたというケースや、長く避難生活で家を空けているうちに、すっかり傷みが進んでしまったケースなど、いろんな場合があるようです。村には古い民家が数多く残っていたのですが、そんな民家でも、取り壊し作業が始まっていました。
古い民家を維持してくのはたいへんですし、まして震災で損壊を受けたのを修復しながら維持するとなると、いろいろな意味でさらにたいへんです。村の家並みがこういう状況で変化していくことはちょっぴり残念な気もしますが、取り壊されたあと、家並みがどんなふうに変化していくことになるのでしょうか。
下の写真は、震災前に村の唯一のカフェとして人気を博していたカフェ・ダノニーの跡地です。ダノニーは背後の法面が崩れ、お店の背後から土砂の侵入を受けてしまったという、目に見える村最大の震災被害を受けた家屋でした。ここも、震災以降休業となっていましたが、このほど解体工事が完了し、更地になったところです。
震災前に村に遊びに来た人の中には、ダノニーでひとときを過ごしてゆったりとして時間を過ごしたひとも少なくなかったはず。震災前の思い出が、ひとつひとつ、消えていきます。

●休業中のカフェ・ダノニーのWEBサイト

1312ダノニー跡

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