川内村観光協会

牛馬供養塔の道しるべ

1403牛馬供養塔

供養塔に、道案内がついています。まさに一石二鳥の供養塔です。

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石に彫られている五社というのは、昭和10年代まで、田村郡はもとより双葉郡内からも参拝者がいておおいににぎわっていたという五社八幡神社のことです。五社八幡神社は五社山の山頂近くにあって、五社山へは下川内側からと上川内側と、2本の登山道があります。この道標は、上川内側の登山道の入り口にあるものです。
圧倒的多くのひとは下川内側から登山をされるのですが、立派な道標が建っているところを見ると、こちらからの登山道も、おそらくかつてはにぎわいを見せていたことだと思います。
この牛馬供養塔の建立は大正7年9月となっています。川内村へは炭の買い付けにやってきた人が多いと聞きますが、五社八幡神社参拝を目指す方々も少なくなかったのかもしれません。
道標には「よいまち」と読めますが、これはにいまちです。現田村郡小野町のことです。現在ではJR磐越東線に、小野新町という名前が残っています。

1403牛馬供養塔

アカマツの種

1403アカマツの実

外国材の木に、パインという種類があります。パインとは松のことです。パインと聞いてパイナップルを思い浮かべた人、惜しい! パインとパイナップルには実は微妙な過去があるんです。

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パインとは松の木のことで、その実は松ぼっくりです。リスの大好物で、一方、外国では人間様も好んで食べます。最近では、日本でもこの実をよく売っています。脂っこくておいしいんです。
パイナップルは、その実が発見されたときに、実の姿がまるで巨大な松ぼっくりであるかのように見えたため、松の果実という意味でパイン・アップル(この場合、アップルとはリンゴでなくて果実を意味します)と呼ばれたのがパイナップルという名の始まりということです。なのでパインとパイナップルは血のつながった親戚ではないけれど、赤の他人でもないぞ、という関係です。
パイナップルが好きな人もそうでない人も、次は松ぼっくりも食べてみてくださいね。

だから、ネコヤナギ

1403ネコヤナギ

柳の下にはなにがいるか、ご存知ですか? そう、猫であります。これは偉大なる赤塚不二夫氏の作になる天才バカボンの主題歌でうたわれています。
柳の枝にネコがいる だからネコヤナギ とね。

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柳の下には猫がいることになっているのかどうか、真偽のほどを検証してみます。インターネットでこの主題歌のことを調べてみると、太陽が西から昇って東に沈むと書いてあるのだから、ネコヤナギという木の名前にひっかけててきとうにおもしろいことを書いているんだろうという考察がありました。ほんとうにそうでしょうか?
ネコヤナギは、実は柳の木の花なんです。そして、川のそばでネコヤナギを見つけますと、その木の下には必ずといっていいほど魚がおります。つまりその魚を狙って、猫がやって来ると。そういうことで、柳の木の下には猫がいるのは、実は自然の摂理ではないかというのが、わたくし、はつおの検証結果です。
ただし、柳の木の下の川に、どうして魚がいるのかはなぞであります。魚にとって、住み心地のいい日陰を作ってくれたりするんでしょうかしら?

1403ネコヤナギ

ヒノキの種はなにかに似ている

1403ヒノキの種

わたし、はつおは、多趣味であります。自分ではいい趣味ばかりを揃えていると自負しているのですが、それはともかく、そのいい趣味の一つに「種」があります。おもしろい形の木の実に魅せられてしまって幾年月。まだまだこの趣味はやめられません。そして奥が深いのです。

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1403ヒノキの種

さてこれはヒノキの種です。ヒノキといえば、いい香りのするお風呂ですが、そのルーツが、これです。わたしの観察によると、これは脳ミソそっくりであります。そう思いませんか? え? はつおが行く!の大ファンのあなたから声が届きました。亀甲石に似てるって? おー、なるほど。それもそのとおり。亀甲石と木の実が大好きなはつお的には、大喜びの返答でありました。

凍結防止マシーン、できました

1403自動散布機

「とっかん工事?」で紹介した凍結防止剤自動散布装置ができ上がったようです。

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できあがったと思ったら、すっかりあったかくなってしまったので、動いている姿は冬になるまで見られそうにありませんが、寒くなるのは確実ですから、そのうち動いている姿も見られるでしょう。
近くに寄ってみたら、小さな字で「前に立つな」と書いてあったので、遠くから望遠レンズで撮ってみました。

1403自動散布機

冬のフジ

1403フジの冬

シデとモミにからまっているじゃまっけそうな木の枝みたいなもの、このからまっている木が、なにあろう、フジの木です。芸術的なからまり方だと思いませんか。

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山の持ち主からすると、ツルの植物はからまった木を枯らしてしまいますから、やっかいなだけであんまりいいところを見つけられない代物です。しかし野山を歩いて気持ちを透明にしたい我々からすると、こんなふうに山で生きているフジを見つけるのは、なんともいえない楽しみです。

1403フジの冬

てんぐす病に冒されて

1403てんぐす

てんぐす病とは、桜の木の枝を枯死させる病気で、これにかかると、小枝が竹ぼうきのようになってしまいます。なぜか、桜ばかりがてんぐす病にかかります。てんぐす病が、桜ばかりを狙ってウィルスを植え込んでいくわけではないようですが、結果として、なぜか桜ばかりがてんぐす病にかかります。病気になると樹勢が弱まり、見栄えが悪い、いいことはありません。

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対策は新芽が出る前にこの部分を切り取り、焼却するのが望ましい策とされています。この枝も切り取ればいいのですが、だいじょうぶかなぁ。
てんぐす病は、漢字で書くと天狗巣病です。病気になった枝の部分が、まるで天狗さまの巣のように見えるからだと思いますが、よく考えてみたら、天狗さまの巣を誰が見たことがあるのでしょうか? この病気、外国では「魔女のほうき」という意味で呼ばれるらしいですが、外国では、魔女のほうきを見たことがある人がいるのでしょうか?
ともあれ、桜には病気になることなく、長生きしてほしいものだと思います。

1403てんぐす

ワラビの山見つけます

1403ワラビ

早春のワラビ山はこんな感じです。どこにワラビがひそんでいるか、わかりますか?

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1403ワラビ

実はワラビだらけです。ただの枯れ草ですから、今は食べられる状態ではありません。ワラビの食べごろは春から初夏にかけてです。でも夏になるとまわりの草がえらい勢いで育ってきて、どこにワラビがあるのかさっぱりわからなくなります。山菜の収穫は、慣れない人にはなかなかたいへんなものですね。
さてでは、とっておきの方法をお教えしましょう。今の季節に、野山を歩いてワラビの出るところを調べておきます。それでワラビの場所をしっかり覚えておけば、4月下旬以降にまわりの草がたくさん出てきても、ワラビを簡単に見つけることができます。
ワラビ、ゼンマイは多年草なので、毎年同じ場所に出てきますので、一度場所を覚えてしまえば、翌年以降は難なく収穫できるようになります。
どこに出ているのかは教えてあげません。そこはお約束です。では、ご幸運を。

中里の庚申供養塔

1403庚申供養

庚申はこうしんと読みますが、庚(かのえ)と申(さる)、十干と十二支の組み合わせの60のうちのひとつ。日本には庚申信仰というのがありますが、なかなか深い歴史背景があるようです。

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かのえ・さるの神様は、猿田彦神であります。いわゆるお祭りの時に、鼻の高いお面をかぶり、一つ歯の下駄を履き、祭りの先導をする者のことを言うのです。
かのえ・さるは、60年に1度、あるいは60日に1度巡ってきます。かのえさるの日に眠ると、三尸(さんし)の虫が体内から抜け出て、天帝にその人の罪を知らせてしまうと信じられていました。天帝に罪を知られてしまうと命を奪われるので、かのえ・さるの日には眠らないで夜を明かしたということです。
庚申の日に寝ないで一晩をすごす儀式は、やがて修業のような意味合いを持ち、庚申講と呼ばれるようになりました。この庚申講を3年、あわせて18回続けた記念に建立したのが、庚申塔だということです。
川内村の今に残るこの庚申塔。建造したのはどんな人だったのでしょうか? その人が天帝に知られると困る悪さとは、さて、どんなものだったのでしょう? 大きなお世話ですが、気になってしまうところです。
ちなみに次のかのえ・さるの年は、2040年になります。

1403庚申供養

春近いタラノメ畑

1403タラノメ

この畑に植わっているのは、たらの木です。
たらの木はタラノメができます。タラノメはごぞんじのとおり、春の上等な味覚です。
そんな上等な味覚をひと足早く味わってもらおうと、こんなタラノメ畑があります。

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たらの木が根本近くから切られていますが、さて、どうしてでしょう?
切った木を芽ごとに温室へ運んでいって、温室で芽を出させて、収穫するんです。
もう間もなく、パックに入った川内産のタラノメが出回っていくと思います。お店で見かけたら、どうぞよろしくお願いします。

1403タラノメ