丸い物体は何?
子孫を増やす(残す)ことは、自然界にあってはなかなか難しくて、
木の実が落下して全てが芽吹けばいいけど、
動物に食べられたり、木の葉の下ややぶに落ちたりして、どうして、どうして、・・・。
(さらに…)
よくご覧ください。
子孫を増やす(残す)ことは、自然界にあってはなかなか難しくて、
木の実が落下して全てが芽吹けばいいけど、
動物に食べられたり、木の葉の下ややぶに落ちたりして、どうして、どうして、・・・。
(さらに…)
よくご覧ください。
家具屋さんに行くと、材質のところに「パイン材」って
書いてあるの、見たことあります?
松の木のことなんです。
外国の松の木なんです。
パインナップルは、この松の実に似ていたので付けられた名なんです。
この写真は、リスが食べたあとなんです。
外国材の木に、パインという種類があります。パインとは松のことです。パインと聞いてパイナップルを思い浮かべた人、惜しい! パインとパイナップルには実は微妙な過去があるんです。
パインとは松の木のことで、その実は松ぼっくりです。リスの大好物で、一方、外国では人間様も好んで食べます。最近では、日本でもこの実をよく売っています。脂っこくておいしいんです。
パイナップルは、その実が発見されたときに、実の姿がまるで巨大な松ぼっくりであるかのように見えたため、松の果実という意味でパイン・アップル(この場合、アップルとはリンゴでなくて果実を意味します)と呼ばれたのがパイナップルという名の始まりということです。なのでパインとパイナップルは血のつながった親戚ではないけれど、赤の他人でもないぞ、という関係です。
パイナップルが好きな人もそうでない人も、次は松ぼっくりも食べてみてくださいね。
わたし、はつおは、多趣味であります。自分ではいい趣味ばかりを揃えていると自負しているのですが、それはともかく、そのいい趣味の一つに「種」があります。おもしろい形の木の実に魅せられてしまって幾年月。まだまだこの趣味はやめられません。そして奥が深いのです。
リョウブといいます。そんなに珍しい草木ではないようですが、これがばかにしてはいけません。いよいよになったら、リョウブに助けてもらって生きながらえるのです。
リョウブの木は、肌がきれいです。なので皮をむかずに、そのまま床の間に飾られたりもします。床の間に飾っても長生きできるわけではないと思いますが、リョウブがありがたいのはここからです。
リョウブの若葉は山菜として食べられるものですが、昔々、まだひとびとが貧しかったころ、不幸にして飢饉などに襲われると、みな、このリョウブを食べて飢えをしのいだものなのでした。
救荒植物というんですが、特急や急行ではなくて救荒です。生活のすべてが鈍行だった時代は、貧しかったけれども、豊かな知恵があふれていたようにも思います。
マユミといいます。つい、マユミさんと呼びたくなってしまいますが、真由美さんとかではないので、さんづけとかちゃんづけで呼ばなくても大丈夫です。秋のマユミは、赤い美しく山を彩ります。
マユミさんには真由美さんの他、真弓さんという方もいらっしゃいます。こちらの真弓さんは、今回登場のマユミと関係あり。このマユミというのは木なのですが、立派に育ったマユミは、弓の原材料として適切でした。なので戦国時代の昔から、マユミは弓として使われていたんですね。マユミでできた弓はしなやかで強くて、なかなか最高の弓になったそうです。弓の中の弓。ホンモノの弓、真の弓、というわけで真弓です。
花も美しく、赤い実は紅葉後もしばらく残っています。木をじっくり待って弓を引く戦術に通じているのかもしれません。
万葉集には「陸奥の安達太良真弓弦はけて引かばか人の我を言なさむ」などという歌があります。今見ているマユミは、万葉集の時代に福島で育っていたマユミの子孫かもしれませんね。
みなさんが、木の実を食べるようになったのは、最近のことではないでしょうか。
最近、直売所などで、この実をたまに見かけるようになりました。前は山で見かけても知らんぷりして通りすぎる人が多かったんです。
その名の通り、紫色の紫式部です。平安時代の名作、かの源氏物語の作者と同姓同名ですが、もちろん偶然ではありません。歴史をつくった女流歌人にたとえられてこの名になったのです。
「変わった虫がぶら下がってる! ありゃなんだ?」と通報を受けたので、飛んでいってみました。最近、あれはなんだ、これは食えるのかというお問い合わせをいただくようになりました。頼りにしていただいて、ありがたいことです。
しかしこれ、虫ではありませんでした。通報を無視したわけではありません。
川のそばによく見られる木の実です。ちょうど今ごろ、実が赤から黒に変わってくると、そしたら食べごろ。わたしにとっては、なつかしい味でもあります。