川内村観光協会

中里の庚申供養塔

1403庚申供養

庚申はこうしんと読みますが、庚(かのえ)と申(さる)、十干と十二支の組み合わせの60のうちのひとつ。日本には庚申信仰というのがありますが、なかなか深い歴史背景があるようです。

かのえ・さるの神様は、猿田彦神であります。いわゆるお祭りの時に、鼻の高いお面をかぶり、一つ歯の下駄を履き、祭りの先導をする者のことを言うのです。
かのえ・さるは、60年に1度、あるいは60日に1度巡ってきます。かのえさるの日に眠ると、三尸(さんし)の虫が体内から抜け出て、天帝にその人の罪を知らせてしまうと信じられていました。天帝に罪を知られてしまうと命を奪われるので、かのえ・さるの日には眠らないで夜を明かしたということです。
庚申の日に寝ないで一晩をすごす儀式は、やがて修業のような意味合いを持ち、庚申講と呼ばれるようになりました。この庚申講を3年、あわせて18回続けた記念に建立したのが、庚申塔だということです。
川内村の今に残るこの庚申塔。建造したのはどんな人だったのでしょうか? その人が天帝に知られると困る悪さとは、さて、どんなものだったのでしょう? 大きなお世話ですが、気になってしまうところです。
ちなみに次のかのえ・さるの年は、2040年になります。

1403庚申供養

緯度37.34751666519222 経度140.8038765192032

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