川内村観光協会

ワラビの山見つけます

1403ワラビ

早春のワラビ山はこんな感じです。どこにワラビがひそんでいるか、わかりますか?

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1403ワラビ

実はワラビだらけです。ただの枯れ草ですから、今は食べられる状態ではありません。ワラビの食べごろは春から初夏にかけてです。でも夏になるとまわりの草がえらい勢いで育ってきて、どこにワラビがあるのかさっぱりわからなくなります。山菜の収穫は、慣れない人にはなかなかたいへんなものですね。
さてでは、とっておきの方法をお教えしましょう。今の季節に、野山を歩いてワラビの出るところを調べておきます。それでワラビの場所をしっかり覚えておけば、4月下旬以降にまわりの草がたくさん出てきても、ワラビを簡単に見つけることができます。
ワラビ、ゼンマイは多年草なので、毎年同じ場所に出てきますので、一度場所を覚えてしまえば、翌年以降は難なく収穫できるようになります。
どこに出ているのかは教えてあげません。そこはお約束です。では、ご幸運を。

春近いタラノメ畑

1403タラノメ

この畑に植わっているのは、たらの木です。
たらの木はタラノメができます。タラノメはごぞんじのとおり、春の上等な味覚です。
そんな上等な味覚をひと足早く味わってもらおうと、こんなタラノメ畑があります。

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たらの木が根本近くから切られていますが、さて、どうしてでしょう?
切った木を芽ごとに温室へ運んでいって、温室で芽を出させて、収穫するんです。
もう間もなく、パックに入った川内産のタラノメが出回っていくと思います。お店で見かけたら、どうぞよろしくお願いします。

1403タラノメ

新春のアサツキ

1403アサツキ

アサツキともアサヅキともいいますが、当地方ではアサヅキと言われています。田んぼの畔や畑の縁に出ている山菜で、生食できます。春の遅い川内村ですが、春の味覚は育っているのです。

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1403アサツキ

アサヅキは、球根などに味噌をつけて食べます。生食もできますが、さっと茹でて食べることもあります。雪の下から鮮やかな緑色の芽を伸ばします姿が、いかにも春の日差しを求めているようです。

ゼンマイの芽吹き

1304ゼンマイ

これは川ゼンマイと呼ばれるゼンマイです。下川内の木戸川第一発電所の近くで見つけたゼンマイの芽吹きをご紹介します。

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ゼンマイは、川沿いの大きな岩に出てくるタイプと、山の斜面に出るタイプとがあります。川沿いの岩に出るのを、川ゼンマイなどというのです。
最初の写真は、芽吹いた頃のゼンマイです。下の二枚目の写真は、みなさんよくご存知のゼンマイの姿ですが、これは芽吹く前の姿で、つまりゼンマイは芽吹く前に食べるもの、なのです。
山奥に山菜取りに行けない人たちが、よく大きな河川の岩を渡り歩いて川ゼンマイをとろうなどというのはたいへん危険な収穫作業になります。ゼンマイ取りにはくれぐれもご用心を。

1304ゼンマイ

ワラビの大群落

1309ワラビ

このあたり、見渡す限り、ワラビです。これはなかなか壮観です。

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ワラビは、ヤブのない、日当たりのいいきれいなところに出てきます。こういう環境だと、ワラビはどんどん増えて大きな群落を作るものなのですが、この群落はそれにしても見事なのです。

1309ワラビ

秀子節が歌う山菜の大王さま

1306シオデ

秋田地方には、秀子節という民謡があります。この秀子さん、どんなに美しい人かと思いきや、実はシオデという山菜の名前なのであります。シオデ、それは山菜の王様、いや王様を越えて、大王さまといっていいと、私は思っています。

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1306シオデ

秀子節という民謡、歌詞を見ると「十七八ナア 今朝の若草 どこでかったナア このひでこナア」なんてあります。民謡だけ聞いていると秀子さんを売り買いしているのかと心配になりますが、そんなことはありません。おいしい山菜の売り買いの話だと思われます。

シオデは、山菜の中でも最も遅く出る種類です。以前は道端のそこここで見ることができたのですが、急に姿を見なくなりました。村の人でも、シオデを知っているのは70歳以上の人ばかり。なんでそうなるのかというと、それ以降の人の時代には草刈り機が登場して、道端の草は片っ端から切り倒してしまうようになったからではないかと思われます。この草は、そのへんの草と比べても少し弱いようで、草刈り機で刈られているうちに、すっかり絶滅してしまったということのようです。昔の人は、草刈りをしながらも、道端の草ひとつひとつを手で刈っていたから、ほんとの雑草と山菜の王様の見分けもついたのでしょうね。

今、この王様は山の奥にしかありません。でも食べるなら、山奥のものは旬を見逃してしまって、ついついかたくなってしまってあんまりよろしくない。道端のよく目にするところのものがやわらかくておいしいのですが、残念、そういうところにはもう残っていないのです。

成長して固くなったら食べられないというのは、ちょうどアスパラガスといっしょです。なのでこのシオデのことを、山のアスパラガス、なんて言い方もします。食べてみてまたびっくり。味もアスパラガスとおんなじです。

こんなにおんなじだったら、アスパラガスとシオデは近い親戚なんじゃないかとお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、いえいえちがうのでした。

道端のヤマウド

201306ヤマウド

道端に、ヤマウドが生息していました。ウドは香りの強い山菜ですが、川内村の山菜は山ばかりでなく、道端でも元気です。
おそらく、ウドの種がちょうどコンクリートとコンクリートの隙間に落ちて、さらにうまい具合にすくすくと成長したものだと思います。
川内村では、山菜ばかりでなく、道菜にも目を配る必要がありますね。

山ウコギ発見

1305ウコギ

 山菜の仲間で、天ぷらにしたり、おひたしにしたりします。そこそこ高級山菜として取引されているのですが、村の人にとってはよくある山菜で、あんまり貴重な山菜として見てもらえないのがかわいそうです。

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 ウコギは、庭でも栽培ができるので、家庭菜園で育てている人も多くいます。もともとウコギは、凶作の際の最後の食料として栽培していたものだそうです。ウコギはとっても丈夫なので、あらゆる農作物がだめになってしまってもなお食料として育ってくれる。今、60歳以上の人は、そんな凶作に備えての時代を覚えているでしょうが、若い人はそういう備えを忘れてしまっているかもしれません。お米がとれなくても、外国から買ってくればいいわけですから!
 さて、そんな家庭菜園のウコギに対して、山で育ったウコギを山ウコギといいます。家庭菜園で珍しくないのと同じく、山でもそんなに珍しいものではないのですが、山でウコギを見つけるのは、これがなかなか至難です。うそだと思うなら、探してみてください。葉っぱに特徴がないから、そのへんの葉っぱと同じように見えてしまうのではないかと思います。
 このウコギ。非常食として名が知られるようになったのは、上杉鷹山の政策でした。凶作に備えて、その領内である米沢藩にウコギを植えさせ、飢饉から領民を作ったのでした。
 今、ウコギを貴重がって食べる人はあまりいなくなりました。お米が安定してとれるようになったということもあるのでしょうけど、山菜が少しずつ人々の暮らしから離れていったからかもしれません。もし山でウコギを見つけることができたら、ウコギと農民たちの歴史をちょっと思い描いてみてください。