川内村観光協会

さばかれるイノシシ

1401猪の解体

イノシシがつかまって、解体されているという情報をつかんだので、はつおスクランブルで飛んでいってきました。きゃー、かわいそう! と悲鳴をあげる方がいらっしゃるかもしれませんが、仲間を増やして人里で悪さをするイノシシと人間の戦いは、きっとこれからも続けられることでしょう。

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1401猪の解体

このときは、4頭の親イノシシと3頭のウリボウ(子どものイノシシをこう呼びます。イノシシは子どもの頃には胴体に縞が入っていて、イノシシというより別の種類の動物に見えます。だからウリボウなんて名前がつけられているのかな?)がしとめられたそうで、まず親イノシシ2頭が解体のまな板に乗っていました。

1401猪の解体

大きさにして、1メートル50センチほどあるでしょうか? 体重は確実に100kg以上あるでしょう。なかなかびっくりの大きさです。もうお亡くなりになっているからいいものの、山でこんなのにであって、向かってでも来られたら、腰が抜けてしまうかもしれません。腰が抜けるのはかまわないけど、イノシシにやられてしまうのはごめんです。

1401猪の解体

このイノシシさん、血を抜いて、楢葉町の処分場まで持っていって、処理してもらうんだということです。いまどきのイノシシは、そうそう食べられる放射線値でないものが多いので、つかまるだけつかまってばらばらにされて、あげくに捨てられてしまうのだから、お気の毒な話です。かといって、こんなのに村を自由に闊歩されても、それはそれで困ります。せめて、きちんと食べてあげたいものだと思いますが、安心してばくばく食べられるようになるのは、いつのことになるでしょうね。

マンホールの蓋

1401マンホールの蓋

川内村的には珍しくもなんともないのですが、世の中一般的には珍しいものではないかと思うのが、マンホールの蓋であります。ご覧のとおり、かえるの絵が描いてあります。

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このかえる、名前をモリタロウといいます。自然の村長として、村認定の役場職員です。どこに住んでいるのかはわかりません。わたしだったら、つい「自然の村長、自然を尊重」などと言ってしまって寒い視線を浴びてしまうと思うのですが、自然の村長モリタロウが生まれた経緯は今となっては定かではありません。いまどきはゆるキャラが大流行ですが、モリタロウがゆるキャラ流行以前から川内村で生き続けているのはまちがいありません。

凍結注意情報その7

1401割山トンネル

県道36号線は、富岡町と川内村を結ぶ大動脈です。川内村からは東西南北に出る道がありますが、震災以前、圧倒的に利用されていたのが、この県道36号線でした。勤めに買い物にと、川内村の人は富岡に出ることが圧倒的でした。割山トンネルは、この県道が割山峠に抜かれているトンネルです。このトンネルができたおかげで、大動脈はさらに便利になって、村民に親しまれていたのでした。

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でも、ここもやっぱり凍ります。このあたりは、村の中でも比較的標高が低いですから、それほど凍結もひどくはないのですが、それでも冬は凍ります。最初の写真は、割山トンネルを川内村側から見たところ。割山トンネルに向かって、少し登っています。これは川内側、富岡側、どちらもおなじようになっています。ということは、トンネルを出たところは下り坂になっているわけです。

1401割山トンネル

この富岡側の出口が、滑ります。凍っていることが多いからです。下っていて、しかもけっこうなカーブになっています。この大動脈、今では除染などで行き交う車がほとんどで、村人には利用されなくなってしまいましたが、もしもここを通ることがあったら、そしてそれが真冬であったなら、割山トンネルの前後では、ちょっとお気をつけください。

凍結注意情報その6

1401凍結注意

ご高評いただいている(かどうかわかりませんが)はつおが行く凍結注意情報、その5ヶ所めをご紹介します。なんだか滑るぞ滑るぞと楽しんでいるみたいな感じになってしまっていますが、そんなことはありません。みなさんの交通の安全を、はつおは切に祈っております。ということで、ご紹介しますのは国道399号線。川内村といわき市の境界に位置するところです。ちょっとした峠で、ここを避けたいがために、この道は断じて通らないというひとも少なくないところです。

1401凍結注意

こちらはいわき市側から川内村方面を見たところです。今ではやっていない、直売所などの案内看板なども残っています。川内村側といわき市側では、除雪をやるタイミングがちがいますから、ひどいときには一生懸命峠を上がってきたら、反対側に雪がしっかり残っていて、通行を断念しなければいけないこともあります(めったにありませんが、実話です)。行政には役割分担がありますから、いたしかたありません。

1401凍結注意

こちら、川内村から峠に向かう風景です。右に左にくねくねしていて、いかにもおっかなそうです。滑りやすいのでスピードは出せません。しかしあんまり勢いがないと、滑って車が立ち往生します。帯に短したすきに長し、あちら立てればこちらが立たず、冬の「たっぺ」はなんとも悩ましいものであります。

1401凍結注意

しかも峠道の最後は、まるでジェットコースターみたいなこんな急カーブに急勾配。しかもよく見れば(よく見なくても)道幅がごくごく狭い。こりゃ、対向車が来たらすれちがえませんね。

1401凍結注意

おまけの1枚は、つるつるの路面です。チェーン着用の看板が林立していますが、これは震災以降目だって立ってます。除染作業などで、道に慣れていない人が訪れるようになったからですね。以前にここを走るひとは、ある程度ここの事情を理解している人ばっかりだったので、わざわざ看板を立ててあぶないよといってもらわなくても問題なかったのですね。この写真、真ん中上の方を見てください。ガードレールが見えるのがおわかりでしょうか。ここから右に曲がって左にぐるんとカーブして、山のてっぺんのあの道まで上がっていくわけです。このあたり、道路の新設工事の話が進んでいますが、さて、いつになることやら。それまでは、どうぞご注意なさって走ってくださいね。

コドモエナジー

1401コドモエナジー新築工事

帰村宣言をして復興に取り組む川内村には、企業の進出が目立っています。企業誘致が盛んな全国の産業地帯とは比べるべくもありませんが、これまでの川内村とは明らかに変わってきている実感があります。
ここは下川内、コドモエナジー株式会社の川内第一工場の新築工事現場です。

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1401コドモエナジー新築工事

コドモエナジーは、光るセトモノ、ルナウェアなどをつくっている大阪の企業で、震災後に川内村とのおつきあいが始まって、今は大きな工場を建設中です。
コドモエナジー川内工場ではなく、川内第一工場となっているところが楽しみですね。
そろそろ冬将軍も猛威を振るい始めて、現場は凍てつくような寒さとなっていますが、完成後の美しい姿をみなさんにお見せする日も遠くないと思います。しばし、お待ちを!

地蔵院今昔

1401地蔵院

下川内原には、地蔵院多宝寺という古いお寺があります。新義真言宗智山派のお寺で、開創(寺院創設)は1227年といいます。開基(寺院の創立者)は不明で、開山(開創僧侶)は玄暁和尚ということです。
このお寺を、震災前の2010年に撮影した写真がありますので、見比べてみてください。

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1401地蔵院

1010地蔵院

表通りを少しはずれた山門の横に立つ碑です。この碑は、震災以前も震災後も、変わることなくなっているようです。でもよく見ると、石碑の隣のかわいい建屋が新築になっていました。上が2014年1月、下が2010年10月のものです。

1401地蔵院

1010地蔵院

山門には倒壊予防のためのものでしょうか、金属製の補強がはいっていますが、これは震災前からはいっていました。これも上が2014年、下が2010年です。よく見ると、本堂の方の様子が少しちがって見えます。では、少し近寄ってみましょう。

1010地蔵院

これが、お寺の梵鐘です。なかなか立派なものですが、この梵鐘が、震災後、姿を消しました。梵鐘だけでなく、建屋ごとそっくりなくなりました。地震で崩れたということです。

1010地蔵院

水子供養の地蔵は、今もそのまま北の方角を向いて並んでいます。でもどことなく、震災前のほうが、着飾っているように見えます。

1401地蔵院

このお寺は、福島八十八霊場の四十一番目となっています。福島の札所巡りをしている人は、はたしていらっしゃるのでしょうか。

下川内諏訪神社

1401下川内諏訪神社

川内村には、諏訪神社が三社あるとお知らせしたので、残る二つのうち、下川内の諏訪神社にも行ってみました。こちらは上川内の諏訪神社よりもさらに古くて、1321年の創建となっています。

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1401下川内諏訪神社

明治初年、廃仏毀釈とときを同じくして、神社の格付けがされました。その際につけられた格付けでは、この下川内の諏訪神社は郷社に分類されています。村のその他の神社の格付けについてはほとんど記録が残っていないのですが、上川内の諏訪神社は村社となっていて、下川内の諏訪神社のほうが格が上ということになっています。

1401下川内諏訪神社

こちら、下川内の諏訪神社は、上川内の諏訪神社とちがって、寺が併設されていることはなく、最初から神社のみのつくりとなっています。
今回は、川内村神社のほんのさわりをお話しました。今年もよろしくお願いします。

只今絶賛除染中

1312道路除染

東京電力福島第一原発から20km内外の川内村では、日々除染作業の真っ最中です。
住宅周辺の除染はほとんど完了しているので、現在は道路とその周辺の除染作業が行われています。
お許しを得て、この作業を見学させていただきました。

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1312道路除染

作業していたのは下川内の道路です。作業員がていねいに道路を磨いています。ただ洗っているのではありません。道路にはいつくばっているホースが、除染作業の除染作業たるゆえんなのです。ただの掃除機でもないし、ただの散水機でもないわけです。

1312道路除染

除染にやってくる機械は3台。1台は洗浄用の水をためているタンク車で、次の車がこの水を加温します。洗浄はだいたい60度ほどの高温でおこなっています。そして最後の1台がこれも重要。洗浄した排水を、きっちり回収して帰るのです。除染は道路にこびりついた放射性物質を洗うのですから、洗い流していったのでは流れた先がまた汚染されてしまいます。なので洗った水はきっちり回収していくわけです。たいへんな作業です。

1312道路除染

道路のクリーンアップといっても、落ち葉を片づけたりゴミを拾ったりするのとはわけがちがいます。毎日少しずつ、少しずつ作業が進んでいます。川内村の放射線値は、ほぼ全域に渡ってそれほど高いものではありません。しかしより安全で安心な生活環境を取り戻すために、こうした除染作業はまだしばらく続いていきそうです。

ツツジの狂い咲き

1310ツツジの狂い咲き

ツツジは春先に花をつける美しい花です。川内村の花はドウダンツツジです。ツツジと川内村は、なかなかのご縁があるようです。ところでこの秋には、こんなことがありました。

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秋も10月の末日になってのことでした。異常気象というのか、たまたまというのか、何日間かあったかい日が続いたことがありました。真夏とは言わないけれど、ちょっとした夏を思わせるような、ぽかぽかした陽気でした。
そしたらなんと、ツツジが咲いちゃったのです。下の写真を見ると、まわりがなんとなく寒々しいでしょう? わたしがうそついてるんじゃなくて、ツツジが季節をまちがえちゃったのです。そういうことも、あるんですね。

1310ツツジの狂い咲き

ミツバチの冬ごもり

1312ミツバチ

季節は冬。いろんなものが冬支度をしています。わたしたちも、事務所の大そうじなど始めていますが、こちらも冬ごもり準備中です。ちょっと甘く、ちょっとちくりとするようなお話。

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1312ミツバチ

日本では、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類のミツバチが飼育されています。セイヨウミツバチは腐蛆病(フソ病)という病にかかりやすい種類ですが、我がニホンミツバチはそんな病気にかかることはほとんどありません。
川内村には、このニホンミツバチを飼っている人がいっぱいいて、かくゆうわたくしめも、その一人です。いえ、このずらりと並んだミツバチのおうちは、わたしの家のものではありませんけども。
わたしの家のハチさんは、寒い冬に向けて、ご覧のように覆いをかぶせてもらいました。また来春、おいしい蜜を集めていただきたいなぁと思うのであります。

1312ミツバチ