川内村観光協会

大安売りの荒地売り(アレチウリ)

1309アレチウリ

アレチウリ。漢字で書くと荒地瓜です。なんだか殺伐とした名前ですが、それには理由があります。このウリ、北米からやってきたオタズネ者なのです。
こいつときたら、トゲはあって痛いし、食べればにがくておいしくないしで、ちっともいいところがありません。ちょっと前までは川内村ではとんと見かけなかった植物です。

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1309アレチウリ

スイカの大敵の最近を持っているという外来種ですが、スイカに限らず、樹木にからまってその木を枯らしてしまいます。
おまけに繁殖力はものすごくて、たった1株で25000個以上の種子をつけた例も報告されています。少子化なんのそのですね。こんなふうに、たいへんやっかいなやつなのです。敵が攻めてきた時のために憲法改正を、というような動きもあるようですが、日本はすでに、やっかいな外来種に攻められているのです。
日本侵略的外来種ワースト100の中に入っています。本来川内村になかった植物が見られるようになって、本来川内村にあった植物が消え去っていく。時代の流れと片づけていいのか、こういうことも、ぜひ国会の先生には頭をひねっていただきたいと思います。

オケラになるなオケラを見ろ

1309オケラ

オケラになるとは、お金がなくなってすっからかんになってしまうことをいいますが、よもやみなさんは、目の前のこの可憐な植物が、一文無しだなんて信じられるでしょうか? 植物なんだからお金を持っているわけがないじゃないかなどつっこまないでください。せっかくおもしろいことを言ったのだから。これ、その名もずばり、オケラといいます。

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1309オケラ

オケラの語源をちょっと調べてみますと、オケラとは昆虫のケラの俗称(「お」がついているんだからていねいに称したものだったりするのでしょうか?)です。ケラはバッタの仲間なのですが、前からこいつを見ると、これがまた「ばんざい」をしているように見えます。この「ばんざい」がお手上げ状態に見える、金がなくて降参というポーズだろう、ということで、一文無しの様をオケラと呼ぶようになったという説があります。
もうひとつの説が、こちらのオケラと関係あり。このオケラは、生薬として使われています。薬にするときには根っこの皮をはぐため、丸裸になってしまいます。この丸裸が、ばくち勝負に負けて無一文になった者を指す丸裸と同じであるということで無一文がオケラになったということです。
植物のオケラが、どういういわれでオケラという名前をちょうだいすることになったのかは正確なところはわかりませんが、わたしがオケラとなるのはぜひとも避けたいものであります。

木を傷つけ虫を捕るムシのいいやつ(コクワガタ)

1309コクワガタ

あっという間に、夏はすぎさっていきました。今、川内村には子どもたちはわずかしかいませんが、灼熱の太陽の下、カブトムシやクワガタをおいかけていた子どもたちも、涼しくなってちょっと大人びた顔つきになってきたように思います。
さてクワガタです。このクワガタは、コクワガタのオスです。クワガタとは、ツノのカタチが農家が使う農機具である鍬(くわ)によく似ているからつけられた名前です。そういえば鍬は金に秋と書くんですね。なのに鍬形虫は秋になると姿を見せなくなります。

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1309コクワガタ

しかしそれにしても、誰でしょう、こんなことをするのは! 森のナラの木にいっぱい傷をつけてあります。こうするとナラは樹液(ヤニ)をいっぱい出しますから、クワガタムシがおびきよせやすくなります。こんなことをしてクワガタムシを集めようというのは、どうもこういうことをご商売にしている人たちではないかと思うのですが、真相はわかりません。
ただクワガタムシをとりたかったら、ナラの木をこんなふうにいじめなくても、ちゃんととる方法はあります。
そのひとつは、バナナをネットに入れて木にしばっておくだけです。クワガタムシは、ネットにいっぱいついて待っててくれます。
もう一つの方法は……、また来年にでもお教えしましょう。

1309コクワガタ

と思ったけど、特別に教えます。もう夏もすぎたし。白い布を森の中に持っていって、木と木の間に吊るします。暗い夜がよろしいのですが、特に9時以降ならベストです。この白い布にライトをあてます。そうすると、チョウやクワガタ、カナブンにカブトムシと、いろんな昆虫が白い布に群がってくれます。来年まで覚えていたら、お試しあれ。

立派なカサを広げれば(カラカサタケ)

1309カラカサタケ

さぁさぁ、9月になって、いよいよキノコの季節です。今回はカラカサタケをご紹介しましょう。食べられるかどうかはわかりません。キノコはむずかしいですから、知識のない人は食べないほうが安全です。人には総言っておいて、自分だけ食べるんだろうって声が聞こえてきますが、キノコというのはそう言うものです。

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同じキノコでも、文献や学者さんによって、毒だと書かれていたり食べられると書かれていたり、いろいろのものがあります。まちがっていることもあるかもしれないし、解釈のちがいで毒になったりおいしい思いをしたりするのではないかと思いますが、わたしが「これはおいしいぞ」というと、もしそれを食べてお腹を壊したり死んでしまったりした時に責任をとれと言われそうで、そんなことなら、キノコは全部毒です、と言っておいたほうが簡単だし安心です。わたしが食べているのを見て真似して食べたら、それはよく似ているけど、ぜんぜん別の毒きのこだった、なんてこともあり得ますから、気をつけてください。というか、それがキノコのおもしろさです。
さてカラカサタケ。漢字で書くと唐傘茸です。昔、昭和の中ごろくらいまでは、いわゆるカサのことは唐傘と呼ばれていました。カサってのは、どうやら唐(中国)から来たものだからみたいです。
このキノコは背の丈が40cmとか50cmとかになることもあって、その直径も小学生の頭ほどになります。ちょうど唐傘を広げたくらいの見た目になるから、この名がついたということでしょう。
わたし? わたしはこのキノコは食べたことがありません。カラカサタケには申し訳ないですが、この季節にはほかにおいしいものがいっぱいあるからです。

1309カラカサタケ

CM大賞つくります

1309CM大賞

川内村が「ふくしまの元気!応援CM大賞2013」に参加します。今回は郡山の映像学校の学生さんが制作してくれることになりました。国際アートデザイン専門学校のみなさんが、腕をふるってくれます。このたび、みなさんが村にやってきて、撮影をしていってくれました。さて、どんなCMができますやら。村の外からの若い視点でつくられる作品が楽しみです。CMは、応募規定に基づいて、3本作ってもらえるそうです。みなさんも、どうぞお楽しみに。

福島放送のCM大賞サイトはこちら

夏だってツツジ(ホツツジ)

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ツツジといえば、春に咲く花です。川内村の村花はドウダンツツジというかわいいツツジですが、高塚山山頂一帯の自生地が満開となるのは6月中旬のことです。ところがこのツツジは、夏に咲きます。しかも花の形がおもしろいです。名を、ホツツジといいます。

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1309ホツツジ

ホツツジは日本固有のツツジです。よその国にはありません。でもちょっと毒を持っているそうなので気をつけてください。
ホツツジとは、穂躑躅と書くようですが、わたしが思うにこの名は「ほっとするつつじ」ではないかと思うのです。8月末から9月上旬にかけて、暑い山の中でこの花を見ると、なんだかほっとしてしまうのです。

巻いた葉で寒さをしのぐ子どもかな(ハマキガ)

1309ハマキガ

森の中に葉巻がなっています。そんなばかなとお思いでしょうが、ご覧ください。立派な葉巻に見えませんか? 葉巻とは、葉っぱを巻いてつくったたばこですが、これも葉っぱを巻いた製作者かいるのです。それが、ハマキガです。

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1308ハマキガ

ハマキガとは、葉巻を作る蛾だから。成虫でも1cmくらいの小さな蛾です。彼らはその卵をかたまりで産みます。ここで親どもは、愛する子どものために葉をくるくると巻き始めるのです。約2週間でふ化して幼虫になり、さらに30日ほどするとサナギになります。寒い冬は、幼虫のときに越すことになるのですが、その越冬の際に便利なのが、この葉巻です。くるくる丸めた葉っぱはあたたかく、そして食料の貯蔵庫でもあります。
上の写真は、意地悪な人間が、ハマキガの丸めた葉っぱをほどいてみたところです。ハマキガは、なにやら粘っこいものを出して、それで葉っぱを丸めたままにしておいています。ちょいちょいと広げたら、葉っぱは元通りの平らな葉っぱに戻ってしまいました。人間には、もう一度葉っぱを丸めて葉巻をつくることはできませんから、このハマキガの幼虫は、かわいそうなことになったのではないかと思います。ごめんなさい。
というわけで、森の葉を使って安眠の場を作る、したたかな蛾が、ハマキガです。幼虫が巣だったとき、巻かれた葉っぱにノコリガがあるかどうかは、未調査です。

1309ハマキガ

ツルは千年、ブドウはエビヅル

1309エビズル

ご覧の通り、なかなかおいしそうなブドウです。しかしこのブドウの不幸は、なんとその名をエビヅルなんていうことです。なぜブドウなのにツルなんでしょうか。れっきとしたブドウなのに、お気の毒です。もっとも、当のエビヅルが、自分の名前を不幸だと思っているかどうかはわかりませんが。

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1309エビズル

あぶくま山系には、3種類の山ぶどうがあります。その名もヤマブドウ、野葡萄、そしてエビヅルです。山ぶどう三兄弟なのに、エビヅルだけがツルと呼ばれています。エビヅル本人が不幸だと思っていなくても、わたしには気の毒に思えてしかたがありません。
そしてまた、このエビヅルは、ヤマブドウとちがって、小粒だけどおいしいのです。ツルという名前をつけておけば、他人はブドウだと思わずに食べないから、おいしいのは全部自分のものになると思った欲の強いひとが命名したのでしょうか。でも果実には名前が書いてないから、意味ないですね。真相は闇の中、山の中。山の中でエビヅルを見つけたら「キミがほんとうはブドウだって、わかるひとにはわかっているよ」とやさしく声をかけてあげてくださいね。

天才凡才クマヤナギ

1309クロヤナギ

川のそばによく見られる木の実です。ちょうど今ごろ、実が赤から黒に変わってくると、そしたら食べごろ。わたしにとっては、なつかしい味でもあります。

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1309クロヤナギ

子ども時代のわたしは、川で泳いで川から上がると、そこに実っているこの木の実を食べるのが楽しみでした。なつかしい、貴重な遊びの時間でした。
今となっては、この実が食べられることすら知らない人が多い。川のそばのこんな実を採って食べるより、お店で買い物をしてスナック菓子を食べるほうが簡単なのでしょうね。
最近は、とうとう植木屋さんでこの木を見かけるようになりました。クマヤナギ、子どものおやつではなく、現代では盆栽の素材となっているようです。

森の居候、虫こぶ

1309虫こぶ

これは木の実か関節か。あるいは丸い生き物が、細長いミミズをくわえているかのようにも見えるでしょうか。さてこれはいったいなんでしょう。答えは虫のおうちです。中に入っているのは、タマワタムシという、アブラムシの一種です。

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1309虫こぶ

こんなふうに、虫が植物に巣を作ってしまったものを虫こぶといいます。巣といっても虫が出入りをするものではなくて、中には幼虫が入っています。中では卵から幼虫時代の虫が育っています。虫に巣くわれてしまったため、植物がへんてこなかたちになって、こんなふうになってしまうのです。
いわば植物の居候ですが、これ、柳の木に巣くっています。柳の木にできる虫こぶは、ちょっと珍しい。このこぶの形もおもしろい。無断の居候でも、珍しくておもしろければ、わたしは許すことにします。