川内村観光協会

オケラになるなオケラを見ろ

1309オケラ

オケラになるとは、お金がなくなってすっからかんになってしまうことをいいますが、よもやみなさんは、目の前のこの可憐な植物が、一文無しだなんて信じられるでしょうか? 植物なんだからお金を持っているわけがないじゃないかなどつっこまないでください。せっかくおもしろいことを言ったのだから。これ、その名もずばり、オケラといいます。

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1309オケラ

オケラの語源をちょっと調べてみますと、オケラとは昆虫のケラの俗称(「お」がついているんだからていねいに称したものだったりするのでしょうか?)です。ケラはバッタの仲間なのですが、前からこいつを見ると、これがまた「ばんざい」をしているように見えます。この「ばんざい」がお手上げ状態に見える、金がなくて降参というポーズだろう、ということで、一文無しの様をオケラと呼ぶようになったという説があります。
もうひとつの説が、こちらのオケラと関係あり。このオケラは、生薬として使われています。薬にするときには根っこの皮をはぐため、丸裸になってしまいます。この丸裸が、ばくち勝負に負けて無一文になった者を指す丸裸と同じであるということで無一文がオケラになったということです。
植物のオケラが、どういういわれでオケラという名前をちょうだいすることになったのかは正確なところはわかりませんが、わたしがオケラとなるのはぜひとも避けたいものであります。