お薬ニンジンあります(トチバニンジン)
こういうものが薬になるなんて、発見した昔の人はえらいと思いますが、山の中でこれを見つけたわたしもえらい。栃葉人参といいます。
こういうものが薬になるなんて、発見した昔の人はえらいと思いますが、山の中でこれを見つけたわたしもえらい。栃葉人参といいます。
間もなく稲刈りの季節です。この田んぼアートも、予定では10月6日に刈り取ることになっています。あと少し。
台風被害はけっこう甚大で、村内でも倒れてしまった稲は少なくないのですが、この田んぼは被害を免れているようです。
写真の左の方、山の麓に黒い屋根の大きな建物が見えますが、これはあぶくま民芸館です。川内村の昔ながらの農機具や、草野心平にかんする写真などが展示されています。そしてこの上に、草野心平が愛した天山文庫があります。
田んぼアートは、天山文庫から見えるように植えられているのですね。
これはなんでしょう? なにやら、木にぺったんとなんかが貼ってあるような感じです。まるで湿布でも貼ってあるみたい。木が打撲でもして痛いのでしょうか? これ、実は病気なんです。
コウヤク病と読むのですが、膏薬病と書きます。膏薬とはそのものずばり、湿布みたいなものですから、字のまんま、ですね。なにかといえば、カビです。この木はサクラですが、枝や幹にできます。江戸時代から昭和の初め頃まで、貼り薬のことを膏薬といいましたから、この病気が膏薬病と命名されたのも、その頃のことかとは思います。
このカビは、カイガラムシの分泌物を栄養源として繁殖しますので、病気の治療も、カイガラムシを退治するということになります。カイガラムシはカメムシの仲間で、色素としての資源にもなるようですが、木をカビさせてしまうのは困ったものです。膏薬貼ってなおればいいのですが、どうもそういうわけにはいかないようなのでした。
クルミ発見です。よーく見てください。黄色いまるで囲っておきました。なんとなーく、実があるように見えませんか? こんなふうに、いまどきの川内村には、わりとどこにでもあるのが、サワグルミです。
近寄って見ると、こんなかたちをしています。みなさんがよく見るクルミの実といえば、鈴みたいな形をしているものだと思いますが、これはまんまる。さて、このまんまるが、どうやって鈴みたいなものになるんでしょう。正解は、もぎってきて、皮をむくんです。でもこれが、言うはやすし横山やすし、なかなかたいへんな作業なのです。
それで昔の人は考えました。土の中に埋めてしまえ。土に埋めると、皮が腐ってきて、中の実が取り出せるという寸法です。
わたしら子どもの頃には、山へ出かけていってクルミを採って、よく皮をむいて食べたものです。おやつなんてもらえない時代でしたから、クルミはたいそうにおいしいおやつでした。その頃すでに、知識として土の中に埋めておけという方法は知っていましたが、それでもおやつが食べたいのに土の中で皮が腐るのを待っていられませんから、手で皮をむきます。
ところがクルミは、皮が飛び散る時に盛大に渋をまき散らします。これが真っ黒で、手に付くとぜんぜん落ちない。わたしら、みんな手が真っ黒だったものです。
今じゃ、クルミはお店で買うものになりました。売ってるものは輸入品がほとんどですが、皮がむきにくいのはおんなじです。昔はクルミを食べるのはめんどうだったし始末がたいへんだった。今は簡単な時代になりましたが、クルミの食べ方を知らない人が多くなって、わたしはそれでいいのかなと、ちらっと思うわけであります。
ふつうなら8月の末から10月の中旬にかけて出てくるのがこのホウキタケ。ホウキの先っちょみたいなキノコですから、写真を見せれば一目瞭然であろうかと思います。今年(2013年)はこのホウキタケが7月中旬に出てきましたから、やはり今年のキノコは早熟です。