川内村観光協会

貼れば治るが貼られたら病気(コウヤク病)

1309コウヤク病

これはなんでしょう? なにやら、木にぺったんとなんかが貼ってあるような感じです。まるで湿布でも貼ってあるみたい。木が打撲でもして痛いのでしょうか? これ、実は病気なんです。

コウヤク病と読むのですが、膏薬病と書きます。膏薬とはそのものずばり、湿布みたいなものですから、字のまんま、ですね。なにかといえば、カビです。この木はサクラですが、枝や幹にできます。江戸時代から昭和の初め頃まで、貼り薬のことを膏薬といいましたから、この病気が膏薬病と命名されたのも、その頃のことかとは思います。
このカビは、カイガラムシの分泌物を栄養源として繁殖しますので、病気の治療も、カイガラムシを退治するということになります。カイガラムシはカメムシの仲間で、色素としての資源にもなるようですが、木をカビさせてしまうのは困ったものです。膏薬貼ってなおればいいのですが、どうもそういうわけにはいかないようなのでした。

緯度37.347482 経度140.793726

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