川内村観光協会

ススキの羽花?

1308ススキの開花

これ、なんだかわかりますか? トンボが羽化するところです。

……といっても通じてしまいそうな光景です。でも残念ながら、これはトンボではありません。ススキなのです。

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1308ススキの開花

ススキの花が、今にも咲こうというところ。これはとっても珍しい、貴重なシーンになりました。ススキの花って、まっすぐ出るんじゃなくて、折れ曲がって出てくるものだということを、このシーンを見て初めて知りました。
はつお、ご自慢。こんなシーン、なかなか見たことのある人はいないと思います。えへん。

あら、まぎらわしきはボタンヅル

1308ボタンヅル

ツルというのは、ターザンが森を移動するのに使う便利なものですが、実際にはツルというのはぶら下がると切れちゃうかもしれないし、あんなことができるわけじゃありません。あんまり役に立たないのに、森の中にはそこここにはびこっていて、森の探検をしたいわたしのような好き者を阻むのです。そしてその大半は、このボタンヅルです。

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1308ボタンヅル

ところがこのボタンヅル。なにかに似ている。それがセンニンソウです。漢字で書くと仙人草。名前からして、高貴な感じがします。このセンニンソウが、ボタンヅルにそっくりです。プロもまちがっちゃうことがあるくらいによく似た植物です。
ボタンヅルとセンニンソウのちがいは、葉の形です。葉に切り込みがあるのがボタンヅル。切り込みがないのがセンニンソウ。花だけ見ると、おー、センニンソウを見つけたと喜んでしまう、ちょっと罪作りな植物です。
え? 喜んでしまったのはおまえだろうって? そ、そんな失礼な! しかしその件はノーコメントにしておきます。

クルミむく真っ黒い手はなつかしきかな

1309サワグルミ

クルミ発見です。よーく見てください。黄色いまるで囲っておきました。なんとなーく、実があるように見えませんか? こんなふうに、いまどきの川内村には、わりとどこにでもあるのが、サワグルミです。

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1309サワグルミ

近寄って見ると、こんなかたちをしています。みなさんがよく見るクルミの実といえば、鈴みたいな形をしているものだと思いますが、これはまんまる。さて、このまんまるが、どうやって鈴みたいなものになるんでしょう。正解は、もぎってきて、皮をむくんです。でもこれが、言うはやすし横山やすし、なかなかたいへんな作業なのです。
それで昔の人は考えました。土の中に埋めてしまえ。土に埋めると、皮が腐ってきて、中の実が取り出せるという寸法です。
わたしら子どもの頃には、山へ出かけていってクルミを採って、よく皮をむいて食べたものです。おやつなんてもらえない時代でしたから、クルミはたいそうにおいしいおやつでした。その頃すでに、知識として土の中に埋めておけという方法は知っていましたが、それでもおやつが食べたいのに土の中で皮が腐るのを待っていられませんから、手で皮をむきます。
ところがクルミは、皮が飛び散る時に盛大に渋をまき散らします。これが真っ黒で、手に付くとぜんぜん落ちない。わたしら、みんな手が真っ黒だったものです。
今じゃ、クルミはお店で買うものになりました。売ってるものは輸入品がほとんどですが、皮がむきにくいのはおんなじです。昔はクルミを食べるのはめんどうだったし始末がたいへんだった。今は簡単な時代になりましたが、クルミの食べ方を知らない人が多くなって、わたしはそれでいいのかなと、ちらっと思うわけであります。

山奥に釣り船を出す「良師」かな(ツリフネソウ)

1308ツリフネソウ

本日はツリフネソウのお話です。こんな名前を、どの時代の人がつけたのでしょう。見れば、確かに釣り船に見えないこともないような気がします。ツリフネソウを、庭に植えている人もいらっしゃるらしいです。

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1308ツリフネソウ

釣り船といえば、山の渓流で漕ぎ出すものではありません。ツリフネソウが花をつけるのは比較的低い山が多いということですから、その昔(いつの時代だかはわかりません)、海に近いところの山でこの名前が命名されたのかもしれません。
ツリフネソウはまた、吊船草という説もあるようです。帆掛け船をつり下げたかたちに見えるのだそうです。あなたには、どんな船に見えますか?

1308ツリフネソウ

ユリの熟女か、静かなるウバユリ

1308ウバユリ

ユリ科の花でウバユリといいます。よく知られているユリの花とはちょっとかたちがちがいますが、それは属がちがうからなんだそうです。でもユリ科はユリ科。そしてこの名前です。別に年をとっている花というわけではありません。

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このユリは、葉を茎の下の方につけます。そして花が咲く頃には、木の葉が茶色く枯れてしまっていることが多いとされていて、それゆえ葉がないユリとして知られています。そして「葉がないユリ」は「歯がないユリ」になり、歯がないのに色気を発している妖艶なユリということで、姥百合となったということです。
いつごろつけられた名前でしょうか。今なら歯がなくても入れ歯だの差し歯だのいろいろと処置のしようもありますが、昔は歯が抜けたら歯がないままくらしていたのでしょうか。わたしの苦手なインターネットなどで検索してみると、ウバユリの名前は江戸時代につけられたものらしく、そして江戸時代には、もう入れ歯の祖先のようなものは存在していたようです。すごいです。
しかし一方、ウバとは乳母がなまったという説もあります。植物は花を育てるのが仕事。そして育て終わって無事に花が咲く頃、その歯(葉)がなくなってしまうのを、乳母にたとえたのではないかということです。
いずれにしても、この名は「葉がない」ところからつけられたもののようですが、しかし実際には、花をつけたあとも葉っぱが落ちず、枯れてもいないということは少なくないようです。なので昔の人は、この花の生態をきちんと観察して名前をつけたというよりは、しゃれの効いた人のひらめきで、この名がつけられたのかもしれません。まぁ大昔の人がつけてくれた名前です。あんまり細かいことを追求してはいけません。
山に咲くウバユリを眺め、美しいけれどもどことなく静かでひっそりとした印象を感じていただければ、当時の人の気持ちも少しはわかっていただけるのではないでしょうか。
それにしても、花はやっぱり女性のものですね。歯の抜けたジジイを連想されて、この物静かなユリをジジユリなどと命名されなくてよかったと思います。

1308ウバユリ

タデ喰う虫は大好き(イヌタデ)

1308イヌタデ

蓼(タデ)食う虫は好き好きと申します。本日見つけたのは蓼の仲間でイヌタデといいます。蓼を食うとはどういうことなのか、もうしわけございませんが、わたしは蓼を食べたことはありません。

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1308イヌタデ

蓼は、苦くて辛いんだそうです。わたし、食べたことないから聞いた話です。誰かが食べたことがあるんでしょうね。香辛料として使うなんて話もあります。でも、辛くて食えない、というのが蓼食う虫も、の実際かもしれません。こんなに辛いのに、喜んで食べてる虫がいる。世の中にはへんなものが好きなやつがいるんだなぁ、というところでありましょう。
蓼を食う虫は蓼虫というそうですが、蓼虫なる虫は見たことがありません。蓼を食う虫は、カブトムシでもゲンゴロウでもオニヤンマでも、みんな蓼虫にされてしまうのではないでしょうか(もちろんカブトムシやゲンゴロウやオニヤンマは蓼を食べません。念のため)。
そしてまた、今回見つけたのはイヌタデで、イヌタデとは蓼の仲間なのですが、しかし調べてみると、蓼とはタデ科イヌタデ属に属するんだそうで、どっちが親なのかよくわからなくなってきました。
わたしなどは、イヌタデはイヌタデ、タデはタデと覚えているのですが、ふつうの人がタデの種類を見分けるのはたいへんむずかしいものです。植物にはイヌがつくものは多いのですが、なんでイヌとつくのかも謎です。少なくともイヌタデと犬になんの関係があるのか、わたしにはわかりません。
さらにそして、タデといえば実はヤナギタデのことだということで、そしてイヌダテは辛くないのだ、なんて書いてあったりもしますから、だんだんわけがわかんなくなってきました。
イヌタデははたして辛いのか、、ぜひ一度食べてみてください。そしたらあなたも蓼虫の仲間入りです。

1308イヌタデ