川内村観光協会

恋路渓谷の冬

1401恋路渓谷の冬

かわうちは、寒い冬に覆われています。わたしは、今年の冬は寒いと思います。いつもと変わらないという人もいます。感じ方はいろいろのようですが、寒い、寒くないといっても0度とかマイナス5度の話ですから、よそのひとにとっては寒いには変わらないと思います。

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1401恋路渓谷の冬

こちらは恋路渓谷。役場の辺りでは雪もすっかりありませんが、このあたりは一度降った雪がそのまま残っています。雪と寒さと水の流れが、こんなふうに芸術的な風景をつくりあげています。これが、冬の川内村の風物詩かもしれません。

1401恋路渓谷の冬

もっとも、ここまでの道中も凍りついていますから、お出かけになる際は、くれぐれもお気を付けてお願いしますね。

どこまで続く続滝

1312続滝

続滝橋という橋をご紹介しましたが、滝というからには滝があるんでございます。本日は、橋ではなくて滝のお話。川内村の北西に位置する第一区行政区、村の人はこのあたりを高田島といいます。その、さらに大滝根山に近い、まさに村の端っこに位置します。

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1312続滝

続滝というのは住居地名にもなっていますが、その名を見てこれはと思ったらやっぱり。続滝はひとつではなくて、いくつもの滝が連なっていました。
よく知られている続滝は3段の滝になっていますが、実はその上流に、もうふたつ滝がありました。どちらも三重。語呂あわせとしては、なかなか手がこんでいます。

1312続滝

標高差はほとんどないので、昔はよくここで水遊びをして遊んだといいます。いまでも暑い日に清流と戯れれば、なかなか気持ちがよさそうです。
滝に降りる道とかが荒れ果ててなくなってしまっているとか、ごみがそのまんま散乱しているとか、少々残念なところもありますが、3つのどの滝も巨大な一枚岩盤でできていまして、なかなかの圧巻なのです。

1312続滝

サイコロ岩と洗濯板岩

1308四角い岩と洗濯板岩

わたしは千翁川の周辺が大好きです。ここでたたずんでいると、気持ちの芯から洗われるように感じるのですが、問題は、ここでゆっくりたたずんでいるヒマなど、貧乏人にはあんまりないということです。それでも、お弁当を持ってここでたたずんでいれば、パチンコですって外食して帰ってくるより安上がりなのも、確かです。

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すいません。貧乏自慢をしたかったわけではありません。いまどき、洗濯板なんていっても知らない人が多いのではないでしょうか。洗濯機の脱水といったらふたを閉めてスイッチを押すのがふつうで、ローラーに洗濯物を入れて手で回すなんて知らない人がほとんどです。ましてや川で洗濯をするなんて! ってね。
さてこの洗濯板は、もちろんここで誰かが洗濯したわけではないと思いますが、実にそれらしい洗濯板です。しかも洗濯板がのっているのが、真四角のサイコロのごとしの大岩です。
自然界にはいろんなことが起こって不思議はないので、四角い岩もあれば、真平らな岩もあるでしょう。でもここまで四角い岩に、ここまで平らな岩が乗っているというのは、偶然にしてもなかなかのものです。
実はおれが乗せたんだ、という人がいたんだったら名乗り出てほしいものだと思いますが、人のいたずらにしろ水のいたずらにしろ、これはなかなか不思議な光景です。こんな不思議が、川内村にもあったというのは、ちょっとわくわくするではありませんか。

恋路渓谷ツアー(乞ご期待)

1308恋路渓谷

はつおが行くプレゼンツ「川内探検隊ツアー」にいってみました。はつお命名の恋路渓谷です。源流域にあって水がきれいな川内村ですが、その中でもこのエリアは特別。周辺地域にも、なかなかこんなに景観の美しいところはないと想います。
現在、この恋路渓谷をはじめ、川内村のとっておきのいろいろを巡るツアーを企画中です。その名も「はつおと行く」。ちょっと期待しててくださいね。

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1308恋路渓谷

この流域の特徴は、とにかく水がきれいなことと、その岩肌です。あぶくま高地は地盤が堅いといわれていますが、この流域を歩けば、それも納得できると思います。巨大な一枚岩盤を流れる水流は、その証です。

1308恋路渓谷

この、50cmほどの段差の堰は、自然にできたものです。こんなにまっすぐに、人間が作ったかのような堰が、自然の力でできてしまうとは驚きですが、このような驚きが、恋路渓谷にはあふれています。恋路渓谷とは、ここはぜひ恋人同士で訪れていただいて、ロマンチックに恋を語っていただきたいという思いの命名ですが、岩や自然が好きな人なら、恋を語っているヒマはないかもしれません。

1308恋路渓谷

川底は、基本的にはすべて岩です。といっても、ところどころ落ち葉が積もって腐葉土になって、深い土になっているところもあります。ちょっとした滝つぼになっていて、水深が深いところもあります。そういうところには、イワナがかくれていたりするのですが、魚釣りができるかどうかは、川を管理している業況にお問い合わせください。

1308恋路渓谷

川の周囲の道は、ときどき雨が洗ってくれますが、それ以外には整備らしいことをしているのを見かけません。川内村の中ではなかなか風光明媚な名所ですから、それなりに観光客の皆さんもやってきます。人が来るとどうしてもゴミが出ますので、こうやってゴミ掃除もやってます。ゴミ箱の用意とかはありませんから、ゴミは必ずお持ち帰りくださいね。

1308恋路渓谷

このへんの川は、岩の大きさも負けていません(誰と勝ち負けを競ってるんだろう?)。このツアーの中心人物であるはつお氏を岩の上に立たせてみました。実はこのとき、岩の上はヤブ蚊がいっぱいで、はつお氏、ちょっと及び腰です。ヤブ蚊もいればあんなのもこんなのもいる。それも含めて、恋路渓谷のさまざまです。

1308恋路渓谷

沢筋は、歩いて遡上できそうなところもあれば、泳げそうなところもあり、またあぶなっかしいところもあります。ぜひ「はつおと行く」ツアーで、川内村を安全に、楽しく、より深くお楽しみいただければと思います。退屈しない時間を、お約束します。

1308恋路渓谷

夏に寝そべれば最高に気持ちがいい岩盤の川底ですが、紅葉の美しい秋は、もうすぐです。

ネギはしょわねどカモの水浴び

1309カモ

上川内、高塚高原入口で見かけた心あたたまる家族の光景。
先生と思われるカモが、生徒かもしれないカモ3羽に、エサの取り方から泳ぎ方、敵から身を守る方法などを教えているのカモしれません。
天皇陛下がお住まいになる皇居のお堀では、カルガモの行進が話題になったりしていますが、どっこい川内村だって、カモの行進はあるのです。川内村、なかなかあなどれないカモしれません。

恋路渓谷のおもしろい岩

1307西金川の奇岩

川内村には、恋路渓谷というロマンチックな名前の渓谷があります。地図を開いても出てきませんよ。不肖はつおの命名です。だってここには、名前がなかったんです。かわいそうだから、私が名前をつけました。ここに、おもしろい岩がありました、というのが本日のお話。

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わたしの調べ方がいけないのか、そもそも川にも名前がありません。地名もよくわかりません。山の中にはそういうところが少なくないのですが、地元の人はこのあたりを西金と読んでいます。ならばこの川は西金川、渓谷は西金渓谷でいいかと思いますが、もう一声! というリクエストが聞こえたので、恋路渓谷にしてみました。
お互いに思いを持っている男女がこの渓谷に腰をかけて恋を語るというのが、わたしの理想の青春のスタイルです。念のためはっきりさせておくと、私はそういう青春時代は送ってきませんでした。これからの川内村の若い人が、うらやましいです。
さてこの岩。2m×2mほどの、なんだかまな板のような平らな岩です。誰かが整形してここに置いたのではなく、自然界が作ったそのまんまの岩です。おそらくは、火山のマグマが冷えて固まった深成岩だと思いますが、こんな平らな形をしているのは、柱状節理の1枚がはがれ落ちて、ここまで川に流されて運ばれてきたのかもしれません。
岩の成り立ちやあぶくま高地が誕生した頃の地球に思いをはせるもよし、恋を語らいあうのもよし、わたしはどちらも、自然に親しむ楽しさだと思います。

1307西金川の奇岩

石の上にもせん年

1306石の上にも3年

いやいや、千年はたってないだろう、せいぜい250年じゃないかという話もありますが(私もそう思います)石の上にも三年というから、「せ」と「さ」は似たようなもんだと思って、いってまいりました。その名も千翁川の上流域でございます。なにが千年、いや250年かというと、木と石の物語です。

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森の木は(森でなくてもですが)種で増えます。種は秋ごろにそこらじゅうにばらまかれるのでが、珍しいことに、この種は岩の上におっこってきました。たいていは、そこで鳥に食べられたりして、木にならずに終わってしまうのがほとんどです。しかしこの種は、運がよかった。

おそらくそこが森の中で、日当たりが少し悪くて、適度に湿気があったというような、希有な条件が揃っていたのだと思います。種は石の上で芽を出し、根を張り、育っていったのです。石を掘るのは、ゴボウ根と呼ばれる大黒柱のような根っこです。ゴボウ根ではなければ直根ともいいます。ほんのちょっとずつ、ほんのちょっとずつ、石に穴を開けていきます。

岩をも砕くといいますが、やがて岩も砕けます。ゴボウ根が穴を開けているうち、水が入ってその水が凍って、ある日(いつごろかは聞かないでくださいね)ぱりっと割れたのではないかと思います。

そして今の姿になりました。ちなみに木はイヌシデです。川内村あたりではシデのことを全部まとめてソネの木なんていいます。岩を真っ二つに裂くように成長した姿が、なんとも美しいと思うのです。

岩を裂いて木が生長する、それはいくつもの条件が合わないと実現しないことではありますが、山を歩いていると、比較的そこここに見つけることができます。そのひとつひとつを見るたびに、はるか昔の日々の木と石の格闘の歴史をおもんばかることができます。森は、タイムマシンのようなところです。