川内村観光協会

冬のおもてなし(千翁川)

1312千翁川

川内村も、すっかり冬の装いになりました。寒いばかりでスキー場もないしスケートリンクもない川内村ですが、ちゃんとみなさんをお迎えする用意もあります。この季節にはこの季節ならではの趣があります。

(さらに…)

ここは千翁川、県道からは遠くないので、比較的気軽に散策ができるところです。わたしとしては、ここは宮崎の日南海岸か北海道の大函小函にそっくりの名勝だと思っているのですが、みなさんはどうお考えでしょうか。わたしはひそかにここへきて、層雲峡や日南海岸を旅している気分になっているのです。
この岩、一面柱状節理です。昔々、何万年前なのか何百年前なのか、あるいは何億年前なのかはわかりませんが、大昔に火山爆発で出てきたマグマが冷やされるときにできたのが柱状節理です。
日南海岸と層雲峡を思い浮かべながら、気がつくと地球創世記の頃に思いをはせている自分に気がついたりして、冬の川内村は、やはりこれはこれで奥深いのです。
冬の川内、いらっしゃってみませんか。

1312千翁川

恋路渓谷ツアー(乞ご期待)

1308恋路渓谷

はつおが行くプレゼンツ「川内探検隊ツアー」にいってみました。はつお命名の恋路渓谷です。源流域にあって水がきれいな川内村ですが、その中でもこのエリアは特別。周辺地域にも、なかなかこんなに景観の美しいところはないと想います。
現在、この恋路渓谷をはじめ、川内村のとっておきのいろいろを巡るツアーを企画中です。その名も「はつおと行く」。ちょっと期待しててくださいね。

(さらに…)

1308恋路渓谷

この流域の特徴は、とにかく水がきれいなことと、その岩肌です。あぶくま高地は地盤が堅いといわれていますが、この流域を歩けば、それも納得できると思います。巨大な一枚岩盤を流れる水流は、その証です。

1308恋路渓谷

この、50cmほどの段差の堰は、自然にできたものです。こんなにまっすぐに、人間が作ったかのような堰が、自然の力でできてしまうとは驚きですが、このような驚きが、恋路渓谷にはあふれています。恋路渓谷とは、ここはぜひ恋人同士で訪れていただいて、ロマンチックに恋を語っていただきたいという思いの命名ですが、岩や自然が好きな人なら、恋を語っているヒマはないかもしれません。

1308恋路渓谷

川底は、基本的にはすべて岩です。といっても、ところどころ落ち葉が積もって腐葉土になって、深い土になっているところもあります。ちょっとした滝つぼになっていて、水深が深いところもあります。そういうところには、イワナがかくれていたりするのですが、魚釣りができるかどうかは、川を管理している業況にお問い合わせください。

1308恋路渓谷

川の周囲の道は、ときどき雨が洗ってくれますが、それ以外には整備らしいことをしているのを見かけません。川内村の中ではなかなか風光明媚な名所ですから、それなりに観光客の皆さんもやってきます。人が来るとどうしてもゴミが出ますので、こうやってゴミ掃除もやってます。ゴミ箱の用意とかはありませんから、ゴミは必ずお持ち帰りくださいね。

1308恋路渓谷

このへんの川は、岩の大きさも負けていません(誰と勝ち負けを競ってるんだろう?)。このツアーの中心人物であるはつお氏を岩の上に立たせてみました。実はこのとき、岩の上はヤブ蚊がいっぱいで、はつお氏、ちょっと及び腰です。ヤブ蚊もいればあんなのもこんなのもいる。それも含めて、恋路渓谷のさまざまです。

1308恋路渓谷

沢筋は、歩いて遡上できそうなところもあれば、泳げそうなところもあり、またあぶなっかしいところもあります。ぜひ「はつおと行く」ツアーで、川内村を安全に、楽しく、より深くお楽しみいただければと思います。退屈しない時間を、お約束します。

1308恋路渓谷

夏に寝そべれば最高に気持ちがいい岩盤の川底ですが、紅葉の美しい秋は、もうすぐです。

川内村の亀甲石

130628亀甲石

わたしは、なにを隠そう、石マニアです。そんなわたしが本日お勧めするのが、亀甲石であります。川内村に住んでうん十年、川内村にも、こんな石があっただなんて、ちっとも知りませんでした。はつお感激の石物語です。

130628亀甲石

亀甲石とは、読んで字のごとし、亀の甲羅のような見た目が特徴の石です。石の石灰質の部分が、雨水などの作用によって溶けるなどして、こんな模様をつくるっているわけですが、溶けるといっても、2年や3年のことではありません。おそらく亀甲石は、地球が生まれたときからずっと、作られ続けているのだと思います。こういう気が長い自然の時間の感覚が、わたしにはたいへん貴重なものに思えます。
わたしと亀甲石との最初の子どもの頃、石についてかかれた本などを読みあさりながら、こんな石があるものなのかと興奮したのを覚えています。ホンモノの亀甲石は、群馬県上野村などに天然記念物とされているものもあるのですが、わたしとホンモノの亀甲石との出会いは、石屋さんの店頭でした。美しい亀甲石が並んでいるのを見つけて、がまんができずに買ってしまいました。安くないのです。うん十万円の言い値を半分くらいに負けてもらって、何万円かをお支払いして、喜んで持って帰ったまではよかったのですが、入れてもらった袋が石の重みに耐えかねて破け、うちに着くまでに大切な亀甲石を落としてしまいました。あわれうん万円の亀甲石はいくつかに割れてしまい、わたしは泣くに泣けない悔しい思いを体験したものであります。とても、ひとつ買ったのにふたつになって倍に増えたと喜べる心境ではありません。
それからまた何年もたって、川内村の名所をめぐるようになりました。といっても、最初の仕事はゴミ拾いだったり、薮払いだったりです。なにかおもしろいものがあるのではないかと、薮を払い、笹藪を刈って、ゴミを拾っていくわけです。

130628ゴミの片づけ

と、あるではないですか! 亀甲石。「あー!」とわたしは叫んでしまいました。誰も聞いてはいなかったと思いますが、思わず声に出てしまいました。
亀甲石は、石の材質、石が置かれた環境などでできあがりますから、ひとつ見つけたら、その周囲にはいくつか発見できる可能性があります。それで探してみたら、3つほどの亀甲石を発見することができました。実はもっと多いのかもしれません。
太古の昔から現代に届けられた不思議な模様の石、それは自然の中に溶け込んでいると、私の宝物になり損ねたうん万円の亀甲石より、ずっと尊厳があって、美しいような気がします。