川内村観光協会

天山文庫なう

1402天山文庫

道路の改修工事をおこなっていたため、休館となっていたかわうち草野心平記念館が再開しています。でもその後、2週間続けて週末に降った大雪で、いつもは見られない雪化粧の天山文庫となっています。

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1402天山文庫

草野心平先生が愛した天山文庫は、こんな感じになっています。茅葺き屋根からつららが下がって幻想的姿です。

1402天山文庫

先生の指定席だった囲炉裏の部屋から見ると、つららが茅の色に染まって美しい色合いを見せています。冬の日に、心平先生もこんな色を眺めたことがあるかもしれません。

1402天山文庫

入口の様子はこんな感じ。大きな機械が入れないところであるのと、いまだ村内の主要道路の除雪作業が続いているので、こちらは手作業で歩く道路が確保されています。

1402天山文庫

あぶくま民芸館前の駐車場はごらんの通りクルマが入れる状態ではないので、もうしわけございませんが、北側の駐車場(現在は一部を川内村復興組合が使っています)をご利用の上、歩いてあぶくま民芸館までお出でください。まもなく雪も溶けるし、除雪作業も進むとは思いますが、今しばらく、よろしくお願いします。

草野心平記念館の休館について

工事中の草野心平記念館

川内村の誇り、草野心平ゆかりの天山文庫をはじめとする文化遺産の草野心平記念館は、現在休館中です。
草野心平記念館へのアクセスはちょっときつめの坂を登っていくことになるのですが、ここの舗装工事をしています。
工事が完了しだい公開再開とさせていただきますが、おおむね、1月いっぱいまでは休館の予定です。
再オープンまで、いましばらくお待ちください。

バァ學校が閉校

1310バー学校

10月31日、新宿歌舞伎町の「酒場學校」が閉店しました。學校は、草野心平ゆかりの飲み屋さんで、川内村ともたいへん深い関係があります。今回、學校の歴史に、一区切りがつけられることになりました。

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1310バー学校

バァ學校は、草野心平先生が詩作の資金稼ぎのためにと開いた飲み屋さんですが、どのお客さんよりも店主が飲んでしまうため、お店の経営は火の車だったといいます。心平先生は學校以前にもう一軒飲み屋さんをやっていたことがありますが、そのお店の名前は、火の車でした。

1310バー学校

草野心平先生のバァ學校は新宿御苑前にあったそうですが、その頃お店を手伝っていたのが、若き日の井上禮子さん。その後、心平先生の思いをお酒に託して、歌舞伎町になつかしいお店を開いたのでした。しかし女学生だった禮子さんもいつのまにやらお歳を召され、學校を続けていくのがむずかしくなりました。ちょうどいま、學校には当時の禮子さんと同じように、お店を手伝っているうら若きお嬢さんもいらっしゃるのですが、この数ヶ月、悩みに悩んだ末、學校は閉校とすることに決まったといいます。
最後の1週間は、キープしてある(よそさまの)お酒を飲み放題という酔っ払い習慣で、心平先生や古い仲間たちの思い出話に花が咲いていました。
店頭のお店の看板は草野心平先生の書になるものだそうで、これは川内村の草野心平記念館に寄贈されるということで、今、その手続きが進んでいます。
禮子さん、お疲れさまでした。

今はなきシダレモミを詠む

1308シダレモミ歌碑

村道毛戸川・吉ノ田和線を県道36号線から毛戸のほうに上がっていく途中に、歌碑があります。かつてここを歩いた詩人の会田網雄先生が詠んだものです。歌碑は、昭和34年に建てられました。

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会田先生は、太平洋戦争中の1940年に南京で草野心平先生と出会っています。そして昭和28年、1953年に心平先生が初めて川内村を訪れることになる時、心平先生に同行していらしたのが、会田先生でした。心平先生より10歳ほど若い方ですから、おそらく心平先生にはずいぶんとかわいがられていたのだと思います。
その会田先生が詩を詠んだのは、川内村を訪れたその年、昭和28年のことでした。

大いなる
枝たること一百年
毛戸川の精と戯れる

さて今回、この大いなる枝たること一百年、というこの詩文ついて、ここを通りかかった方からご質問がありました。曰く、百年ものの大いなる枝の大木はどこにあるんでしょう? というご質問です。
お調べいたしました。その木は、ないそうです。

1308シダレモミ歌碑

昭和28年の当時、歌碑の前には立派なシダレモミが枝を張っていました。それが会田先生が詠んだ大木です。しかし寄る年波には勝てず、やがてそのモミも枯れてしまいます。いつ枯れてしまったかについては諸説があって、今となってはいつと特定できないのですが、昭和の終わりだったか平成の初めだったか、いずれにしても、平成10年を過ぎる頃には、ここにはモミの木は見られなくなっていたのだと思います。
村の古老に聞くと、このモミの崖の下側には、子孫となる若いモミが育っているそうで、それが会田先生が詠んだモミと同じような枝ぶりを見せているとのことです。しかし残念ながら、そのモミは道路から見えるところにはなく、そこまで行く道もありません。
立派な枝のモミの木は、今は会田先生の歌碑にのみ、その面影を残しています。

1308シダレモミ

草野心平記念館再開

天山文庫の心平先生の書

2012年8月10日、震災から1年5ヶ月後、川内村草野心平記念館が再開オープンをしました。

川内村に息づく草野心平先生の面影を感じ取ってください。

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川内村草野心平記念館は、草野心平ゆかりの天山文庫と、その眼下に位置するあぶくま民芸館の総称です。震災以来、休館が続いていましたが、除染と若干の補修、そして片づけが終わって、ふたたび門を開けることができるようになりました。

毎週月曜日定休(お盆中はお休みなし)
大人210円/子ども110円(当分の間無料)

天山文庫

天山文庫