川内村観光協会

猛毒注意のトリカブト

1309トリカブト

昔々、もう6〜7年前になるかなと思って調べてみたら、なんと23年前の事件でした。時間の感覚がおかしくなって、困ったものです。その23年前の1986年、トリカブト殺人事件というのがありました。旅行中の女性グループの一人が突然苦しみ出して死亡、死因は心筋梗塞ということだったのですが、これがトリカブトによる毒殺で、亡くなった女性の旦那が逮捕されて無期懲役となったという事件でした。23年前のことを6〜7年前のことだと思ってしまったのは、わたしにトリカブトの毒が回ったのではありません。たぶん……。

1309トリカブト

トリカブトはキンポウゲ科の多年草で、世界には約300種類の仲間があるんだそうで、日本でもけっこうたくさんの種類があります。中には比較的毒がないものもあるらしいですが、小さじ一杯で致死量に達する猛毒を持つものもあって、要注意の草木であることは疑いがありません。見ての通り、その葉っぱはニリンソウに似ていますから、まちがえて食べて中毒を起こす事故がけっこうあります。わたしは食べたことありません。ピンピンしているのがその証拠です。

1309トリカブト

トリカブトが毒を持つのは世界的にも有名で、昔っから毒殺事件はあったみたいですが、23年前の事件はトリカブトの名前を知らない人にもインパクトがあるニュースになりましたから、日本でのトリカブトはあの事件ですっかり有名になったとも言えます。
事件ではなかなか巧妙なアリバイ工作がされていて、真相究明にも時間がかかりましたが、うかつに真似をするとすぐに足がついてしまいそうです。いえいえ、わざわざそんなことを確認しないでも、トリカブトでにくたらしいやつを消してしまいたいなんて思わないでくださいね。ましてや、くれぐれも、はつおを消してやろうなんて思わないこと。わたしは山の草木にはくわしいですから、トリカブトを持ってきても食べる前に気がついちゃいますからね!(と見栄を張ってみましたが、ちょっとドキドキしています。お願いだからトリカブトはそっと山に置いておいてくださいね)

上川内花ノ内

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