川内村観光協会

大岩にも歴史あり

1308篠平の怪石

木戸川の本流を、木戸川から楢葉町に向かって歩いていきました。ほとんど楢葉町に入ったあたりで、こんな岩を見つけました。岩の上に岩が乗ってます。誰が乗せたんでしょうね。よほどの力持ちでないと、こんな岩は乗せられません。
いえ、もちろん人が乗せたんじゃないでしょう。たぶんひとつの岩に亀裂が入って、そこに水でも入り、その水が凍って岩が割れてふたつになって、それから下側の岩が欠けてしまって上の岩の方が大きく残った、のような筋書きだと思うのですが、こういうのを、見てきたようなホントかもしれない話、といいます。

木戸川本流にて

1308木戸川本流

川内村と楢葉町の境。木戸川の本流を下ってみました。村の端まで行きたかったのですが、あと30mくらいで楢葉町というところで、このまま突き進むと苔に足を取られたり水量の多い川に飲み込まれたりといったイノチの危険を感じるようになって、泣く泣く断念してまいりました。
ご覧の通り、このあたりには大きくて不思議な形をした岩がずらりと並んでいます。
せめて水が少なければ、もうちょっと探検できるのですが、今日のところはこれにて退散です。

木戸川のみなもと

1308木戸川源流

ものごとには必ず始まりがあります。そして始まりがなければ、そのものは存在しないし、終わりを迎えることもありません。なーんて、ちょっと哲学を語ってみましたが、それは川だっておんなじです。今回は、川内村を流れる木戸川の源流を見にいってみました。

(さらに…)

川内村は、源流域の村として有名です。都会からのIターンのみなさんは、このひとことに夢を感じていらっしゃる方も多いとか。天然の水、自然の恵み。それがすぐ近くにあるとなれば、それがなによりの宝物と感じるのかもしれません。正直なところ、わたしらとしたら、それがふつうになってしまっていて、特にありがたいと思ったことはあんまりないのですが、ときどきふと、これはたいへんぜいたくなことなのだなと感慨を新たにすることがあります。
そして源流ですが、ものごとに必ずある始まりですが、川の始まりはえてしてひとつではありません。ほんの小さな一滴が、いくつも集まって小さな流れとなり、それがまたいくつも合わさって川となり大河となっていきます。だからひとつの川の源流は、おそらく無数に存在するのではないでしょうか。川内村を源流域と称するのも、特定の地底の源流をとりあげるわけにはいかないからかもしれません。
今回は平伏沼からほど近い、比較的簡単に歩いていける源流を探し当てました。川内村の川底はたいてい岩盤なのですが、ここもやはり岩盤です。そして岩盤の割れ目から、水がこんこんと沸いています。太平洋に注ぐ木戸川は、ここが始まりであるぞと主張しているような沸き方です。
木戸川の源流、すべてを探し当てたら、それはなかなかの偉業かもしれないと思いますが、ちょっと気が遠くなっているところです。とりあえず今は、源流のわき水を見ながら、木戸川が注ぐ太平洋に思いをはせてみたいと思います。

1308木戸川源流