原の馬頭観世音堂
馬産地川内には、108基の「馬頭尊」の石塔を確認している。
馬が不慮の災難にあった場所や、自分の家で大切にしていた馬が死んだ時に、供養のために建てられることが多い。
高田島の後谷地には、昭和34(1959)年に造立された馬頭尊の石塔がある。これは、軍馬に徴用された馬の供養のために、後になって建てたものだという。
上川内の早渡には、国有種馬種付畜主一同が造立した「馬頭観世音」がある。この辺一帯は牧草地で、種付場があったので建てたという。小安川の馬頭尊のある所では、必ず馬が転んだ場所なので、俗称「駒ころばし」といわれる。
このように、いわくつきの場所には必ずと言ってよい程、馬の供養塔が建てられたのである。
緯度37.3473877 経度140.8052366