川内村観光協会

ツルは千年、ブドウはエビヅル

1309エビズル

ご覧の通り、なかなかおいしそうなブドウです。しかしこのブドウの不幸は、なんとその名をエビヅルなんていうことです。なぜブドウなのにツルなんでしょうか。れっきとしたブドウなのに、お気の毒です。もっとも、当のエビヅルが、自分の名前を不幸だと思っているかどうかはわかりませんが。

1309エビズル

あぶくま山系には、3種類の山ぶどうがあります。その名もヤマブドウ、野葡萄、そしてエビヅルです。山ぶどう三兄弟なのに、エビヅルだけがツルと呼ばれています。エビヅル本人が不幸だと思っていなくても、わたしには気の毒に思えてしかたがありません。
そしてまた、このエビヅルは、ヤマブドウとちがって、小粒だけどおいしいのです。ツルという名前をつけておけば、他人はブドウだと思わずに食べないから、おいしいのは全部自分のものになると思った欲の強いひとが命名したのでしょうか。でも果実には名前が書いてないから、意味ないですね。真相は闇の中、山の中。山の中でエビヅルを見つけたら「キミがほんとうはブドウだって、わかるひとにはわかっているよ」とやさしく声をかけてあげてくださいね。

緯度37.316045 経度140.729924

“ツルは千年、ブドウはエビヅル” への1件のフィードバック

  1. 柳田国男 より:

    2013年9月26日のブドウの記事でエビズルと紹介されていますが、写真を拝見するとサンカクヅルの間違いだと思います。

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