今週末、8月4日にオートバイの大会が開催されます。その準備をちょっとのぞきにいってみました。二区と四区にまたがる村有林を舞台に行われていて、2009年から開催されているかわうちトライアルです。ふだん、オートバイで走ってはならぬものはならぬエリアですが、特別にお許しをうけての開催です。
スタートと、選手の集まるパドックは、草地に設営されます。ちょっと傾斜があってクルマを止めにくい地形ですが、草地が開放をしていただけるのは今だけです。気持ちのいいキャンプができるといいと思います。
以前、ここではギャロップというエンデューロレースが開催されていました。震災以降は開催されていませんが、これも素晴らしいオートバイイベントでした。今回開催されるのはトライアルといって、競走ではありません。速く走ることにはほとんど意味はなくて、どれだけ上手に走れるかが勝負になるスポーツです。
コースは1周7kmほどなのですが、そのあちこちにテープを張って囲いを作り、その中がライディングの技術を見る採点区間となります。上手に走れたひとが成績優勝というわけで、具体的には足をついたら1点減点していくシステムで、足つきは3回まで数えます。3回以上は何回でも3点です。数えるの、めんどくさいですものね。転んでしまったりテープの外に出てしまったりしたら5点という減点をもらいます。5点をとるなら簡単そうですが、山の中ですから、ここまで来るのもひと苦労です。
トライアルの準備は、山のそうじのような感じ。誰も通らない山奥の下草を刈って、腐葉土をよけて、競技がスムーズで楽しくなるように整えていきます。このあたりには大きな岩も多いのですが、そういうのはむずかしいし、なにより落っこちるとあぶないので、なるべくたくさんの人が楽しんでもらえるようなさじ加減がむずかしいところです。大会作りのエキスパートである下園敏徳さんが埼玉県からやってきて、1週間がかりの仕上げ中です。ほかに、東京や神奈川からも、お手伝いのみんなが集まっています。
このエリアの空間線量は、多少の高い低いはありますが、平均して、低めです。写真は一番低い数値が出たところです。これはびっくりの低さでしたが、この日の準備では一番線量の高いところで0.4μSv/hほどで、ほとんどが0.2μSv/h程度でした。ご覧のとおり、配布されたエステーの線量計で計測したもので、正しくはもっときちんとした測定態勢で計測しなければいけないものでしょうが、ひと安心というか、意外な印象です。
準備は金曜日も続いて、日曜日の朝10時にスタートして、午後2時頃にゴールします。
トライアル大会についての問い合わせは西巻裕さん090-6149-0402までお願いします(山の中で準備しているので携帯に出られないことがあるかもしれないということでした)。