川内村観光協会

宮ノ下の巳待供養塔

1402巳待供養

巳待供養塔、読みは「みまちくようとう」です。そのココロは、巳(み・へび)を待つ供養塔です。一番大きな供養塔は、明和7年に建てられたと記されています。明治ではありません。明和ですから、1770年ということになります。

巳、へびは、雨の神様です。巳を待つ供養ですから、雨ごいのお願いということになります。当時の川内村も、今と同じく農業が生活の糧だったのでしょう。ここだけでなく、村のあちこちにあるのが、巳待供養塔です。
巳待供養塔の本尊は弁財天で女の神様です。巳の刻(午前10時頃)を待って弁財天を祈りことになっていたようです。弁財天を拝んだ者は、幸運に恵まれると言われていました。
田畑に水が必要なときや雨不足の時、地域の人が集まって拝んだりしたものでした。弁財天は水の守護神で農業の神様でもありますが、鎌倉時代以降は、七福神のひとりと数えられました。
昔々は、宗教儀式を扱える人が主導して、こういった供養塔をそこここに建てたものではないかと思います。でも近ごろは、ここでお祈りをしている人は、とんと見かけません。大きな声ではいえませんが、わたしもお祈りしたことはありません。あんまり雨が降らないようだったら、思い出してみたいと思います。

1402巳待供養

緯度37.329010481851256 経度140.81928312778473

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