豊作の俵のようなタアラコロバシ
あまり珍しくない、どこにでもある樹木です。カマツカといいますが、これは学名。例によって川内村のみなさんは学名などではなく、自分たちオリジナルの、親しみやすい名前で呼んでいます。
カマツカの木の材はとっても強いんだそうです。天下一品のかたい木ということになります。そしてこのかたい木を、川内村の人はタアラコロバシと呼びます。タアラコロバシなんて、いまどき便利なインターネットで一生懸命検索しても、なにも出てきません。コロバシというのは魚をとるワナみたいな道具ですが、タアラとは長年の間に発音が略されてしまったもので、もともとはタワラだったんじゃないかとわたしは思うのであります。赤い実が、タワラのように見えませんか? わたしにはそう見えます。
地域地域によっていろんな名前があって、草木の名前もほんとうにおもしろいです。