川内村観光協会

万葉の夏を受け継ぐヒルガオ

1308ヒルガオ

朝昼夕の名前がついた花があります。源氏物語などを読むと、人間にも朝昼夕の名前をつけてもらったご婦人がいるようですが、そういう美しいご婦人にはお会いしたことがありません。わたしが昼あんどんと呼ばれている事実はありませんのでおまちがいなく。

1308ヒルガオ

さて今回はヒルガオです。アサガオ、ヒルガオ、ユウガオと3つ揃っています。実はアサガオとユウガオは品種改良が盛んに行われていた花です。それがゆえに、日本の夏といえばアサガオ、というほどにポピュラーになったのかもしれません。
それに対して、ヒルガオは改良されたことのない植物の代表格です。アサガオに比べて、ずいぶんほったらかされた印象もありますが、それが逆に、きちんと種を残す結果になったかもしれません。ヒルガオは万葉集にも登場する花ですが、万葉集の時代の美しさと同じ美しさを、今の時代に見ることができているわけです。
アサガオは1年草(寿命が1年)で、ヒルガオは多年草(冬を越しても枯れずに、翌年また花をつける)というちがいもあります。
似ているようで、アサガオ、ヒルガオ、ユウガオの一家もいろいろなのです。

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