川内村観光協会

毒にも将棋にもなれエゴノキ

1308エゴノキ

エゴノキ、別名、わたしらはヂシャボなんていいます。近年の緑化運動で珍重されると思えば、魚釣りにも使われたりと、なかなか用途が広い木でもあります。
平伏の森の国有林にありました。平伏沼の周辺は、やはり自然の宝庫です。

ヂシャボというのは、その実のなり方から名を取ったと聞いています。いっぱいあるから、人間ではなくて、牛かなんかではないかと思いますが、この実のなり方が乳に見えた方がいらっしゃれば、それはお目が高い方です。ヂシャボの名は、乳成からきているのです。乳成木(チシャキ)が転じてチシャボ、ヂシャボというわけです。
エゴノキの別名として萵苣の木(ちしゃのき)としている文献もあるので、乳成の謂れは当地オリジナルかもしれませんが、だとしたらお目の高かった当地の先人に敬意を表したいと思います。
エゴノキは何本か株になって公園などに植えられますが、また将棋の駒にもなります。さらには魚をつかまえる時にも使います。川にまいて、魚がしびれて浮かび上がったところを捕獲するのです。
多方面に大活躍。エゴノキの名は、自分勝手な木、という意味ではなくて、その実がえぐい(苦い)からだということです。

緯度37.312547 経度140.747092

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