川内村観光協会

堂々たるギドウ

130710蟻道

蟻のトンネル、見たことがありますか? 蟻が地面にトンネルを掘るのは欲知られていますが、地面ばかりではないんです。これは、コナラの木です。

それにしても、見事なトンネルです。蟻の姿はひとつも見えません。みんな、トンネルの中を通っています。蟻の巣は地面を掘っていくだけですからトンネルに材料は必要ありませんが、木にトンネルを造るとなると材料が必要になります。その材料は、植物からもらっています。
植物のカスのようなものを蓄えて、口から出る粘液のようなもので固めて壁を作っていきます。ちょうど、ハチがハチの巣をつくっていくのとおんなじようなものです。と申しましても、蟻とハチは同じ種類の生物ですから、ハチにできて蟻にできないわけがない、ということです。
この蟻のトンネルを蟻道といいます。蟻の道と書いてギドウです。
なぜギドウをつくるかというと、敵から身を守るためです。地中に作った巣なら敵から狙われることは少ないですが、木に登っている時には蟻は無防備です。いってみれば、蟻の防空壕のようなものでしょうか。
ただし、すべての蟻がトンネルをつくるかというと、作らない連中もいます。なんでトンネルをつくり、何でトンネルをつくらないのか。その理由はわかりません。なぜかというと、蟻に聞いても、教えてくれないからです。

130710蟻道

緯度37.313161 経度140.748421

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