川内村観光協会

ツチアケビ

わが国の固有種で、各地に分布しています。

暗く湿った落葉樹の林内に生え、高さは30~80センチほどになります。
葉は退化して、「ナラタケ」と共生する腐生植物です。
6月から7月ごろ、黄褐色の花を咲かせ、果実は赤いウィンナーのようなかたちで、垂れ下がります。

名前は、この果実を「アケビ」に見立てたもの。

林道9月のツチアケビ

撮影日時:9月
撮影場所:林道コース

マムシグサ

マムシグサは北海道から九州に分布する多年草。
明るい森林や谷沿いのやや湿った場所に生育する。

春に地下の球根から茎を伸ばし、2枚の葉と仏炎苞を形成し、その中に花序がある。
葉は多数の小葉に分かれており、花の苞は画像のように緑色のものから褐紫色を帯びるものまであり、地方変異が大きい。
果実は秋に橙色に熟し、トウモロコシの形となる。

林道9月のマムシグサ

撮影日時:9月
撮影場所:林道コース

ヤマハギ

ヤマハギは北海道から九州に分布する落葉半低木。
尾根筋のアカマツ林中や林縁、刈り取り草地などに生育する。

茎は刈り取られない場合には高さ2m近くになることもある。刈り取られた場合には、地面から直立する。
林縁などに生育する場合に、時として枝が垂れることがある。

林道9月のヤマハギ

撮影日時;9月
撮影場所;林道コース

ミゾソバ(ウシノヒタイ)

ミゾソバは日本全国の小川や沼沢地、湖岸などに生育する一年生草本。
やや富栄養な水質の場所に生育し、水田地帯の用水路などに群生していることが多い。

根元から枝分かれして繁茂し、節から根を出して群落を作る。
茎や葉には棘があり、裸足での川遊びにはちょっとした邪魔者。

和名は溝に成育し、葉がソバに似ているからとの意味。
別名の「うしのひたい」は、葉の形が牛の顔に似ているからである。

林道9月のミゾソバ

撮影日時:9月
撮影場所:林道コース

ツユクサ

ツユクサは日本各地に生育する一年生草本

やや湿った空き地や路傍などに生育し、節から根を出しつつ枝分かれして広がる。

可憐な花ではあるが、雑草としては厄介な植物でもある。

林道8月のツユクサ

撮影日時:8月
撮影場所:林道コース

キバナアキギリ

キバナアキギリは本州・四国・九州に分布する多年草。
丘陵地帯から山地にかけての、明るい夏緑広葉樹林や林縁などに生育し、適潤地からやや湿った場所に生育することが多い。
初秋の山歩きでは、谷沿いの道ばたなどでよく出会う植物の一つである。
短い地下茎があり、群生することが多い。

林道8月のキバナアキギリ

撮影日時:8月
撮影場所:林道コース

オヤリハグマ

関東北部と東北地方の山地の林内に見られる多年草。

高さ60cm程度。葉は長さ15cm程度で、浅く3裂する。
秋に開花。
小花はすべて1花のみからなり、1本のめしべが突き出る。
花色は純白で、全体の草型も均整がとれており、とてもきれいである。

東10月のオヤリハグマ

撮影日時:10月
撮影場所:東ルート

リンドウ

本州~四国・九州の湿った野山に自生する。

花期は秋。
花は晴天の時だけ開き、釣り鐘型のきれいな紫色で、茎の先に上向きにいくつも咲かせる。
高さは50cmほど。葉は細長く、対生につく。

東10月のリンドウ

撮影日時:10月
撮影場所:東ルート

センブリの花

センブリはリンドウ科センブリ属の二年草。
薬草として利用され、生薬名は当薬という。

九州から北海道までの日当たりの良い山野の草地に自生する。

発芽した芽がそのまま越冬し、翌年の9 〜11月頃に多数の花を咲かせる。花は5弁で、白く縦に紫色の線がある。

東10月のセンブリの花

撮影日時:10月
撮影場所:東ルート