昨日、今日の天気はもう、4月半ばのような暖かさで、山に行ったら黄色い花が咲いていました。
マンサクの花ですね。とてもきれいなので、ヨーロッパでも庭に植える家庭多いみたいです。
はつおが行く!
村の迷・里山博士、秋元はつおが川内村を探検します。世界的にも珍しいもの(ほんとか?)、川内村ならではのほっこり名所、いろいろあります。今後も増えます。はつおさんに、案内してもらいましょう!
マンサク
春が来た!
川内村に鉄道資料が?
団子とこけしの木
葉の出ない、この時期、山を歩くと枝の赤い木が目につきます。名前は水木(ミズキ)と言いまして
かたい木なので、こけし、お盆、箸などの材料として使われているんです。福島県川内村においては、昔、ほとんどの家で小正月にモチをちぎってこの木に刺して飾ったもんですが、近年、飾るお宅めっきり減りました。中通り地方では(福島県の中央部)、この木を団子の木と呼ぶ人多いんです。そして、ここ、10数年位前からモチではなく、モナカを七夕飾りのようにひもなどでこのミズキの木に飾るのを見かけるようになりました。都市のスーパーや、あちこちの直売所などで、もなかをつけた状態や木だけを売っているのを、小正月の前に見かけました。
また、こけしの木は、この木を使うの知ってました?こけし屋さんの裏などに、いっぱいこの木を重ねてあるのをよく見かけますよね。
ヤマボウシの花芽
川内村の昔話「小僧待て」
昔々、ある村に、みなしごがいたんだと。村人達はかわいそうと思って寺に預けたんだと。和尚は「いい小僧来たな」と。和尚は、こき使うんだけど、めしは、たんと食(か)せていたど、小僧は、薄気味悪い和尚だなーと感じていたど。そんで、いつか逃げっぺ、と。和尚もそれを感ずいて、小僧に、腰縄を結んでいたど。ある日、風呂の水くみやらせたど。ガラガラと井戸車の音が鳴るので、「小僧やってるな」と。そして、時々、綱を引っ張って、「小僧」と呼ばると「ハイ」っと返事をさせていたど。そのうち、小僧は腰縄をほどいて、井戸車さ結んだと。和尚、井戸車ガラガラと音するんで安心していたど。音はするけど、返事ない、おかしいとおもいきり綱を引っ張ったんで井戸車ぼっこれてしまった。そんで、小僧が逃げたのわかって、「小僧待て」と、追っかけてきた。早足で、とても逃げきれない。だんだん近づいてくんだと、すると、目の前の川の側に1本の杉の木あったんで、その木によじのぼって隠れたんだと。和尚は「どこさ行った」と。その晩は月夜で、和尚が川面をみたら杉にいる小僧が写ったんだと。ここにいたか、って、川の中に飛び込んだんだ。3回やってもつかまんね。そんで、杉の木を見たら小僧がいる。「そこに小僧いたか」と杉の木揺さぶったもんだから、小僧は、川の中に落ちて流されてしまったど。和尚、追っかけて行った。小僧は大きさ切り株を見つけて、その洞の中に隠れた。「食せて、太らせて食うベと思ったのに」ぶつぶつ言いながらその切り株担いで寺に帰ったど。そして、寺のいろりに切り株をくべて、酒を飲み始めたど。洞の中の小僧は熱くて着ている着物をしぼっていたど。和尚、眠くて天井裏上がって、大きな桶に入って寝てしまった。小僧は洞から出て村の人々を呼びに行ったんだと。「和尚に食われそうになったんで、なんとかしてよ」村人達、天井裏さ上って桶のふたを開けて、お湯を入れたら「あつい、あつい」と。栓の穴を見たら大きな水グモだったんだと。
川内村の昔話 「カニのふんどし」
ざっと、昔、ある所で縁談ばなしがあったんだって。むこさん予定の人に、親戚の人が向こうは、カニにの吸い物でっとこなんだ。カニ食う時はふんどし、とって食うもんなんだ。それから、御指南様(仲人)と顔みせに向こうにいったんだと。そしたら、カニの吸い物でたんだと。むこさんは、はかまから、ふんどしをとって、お膳に丸めてご馳走になったと。向こうの親戚の人があんなのに、嫁くっちゃら、末が案じられる。それを聞いた御指南様、居ても立っても居られかったど。そのうち、向こうの親戚の人に御指南様ちょっと来てくんちぇ。なんだべ、あのかっこうは、言われたんだと。御指南様は、おらほうでは、カニ食う時は、ふんだしとって、食うとこなんだ。ほの次、御指南様、親戚の人達に言った。向こうの親戚の人達が来たら、ふんどしをとって、食ってくんちぇ。そして、結納の日がやって来たんじゃ。親戚の男の人達、ふんどしをとって、カニを食ったんだって。それを見て向こうの親戚の人達、安心したど。それから、夫婦仲良く暮らしたんだと。