川内村観光協会

宿り木

1402やどりぎ

ちょっと気が早いですが、早春の宿り木、ヤドリギです。ヤドリギは1年中緑色の葉をつけているので、冬の今でも、この写真と似たような姿を見せています。

1402やどりぎ

ヤドリギの果実は、冬の間に鳥に食べられるのがたいていの運命です。果実が実るのはふつうは収穫の秋ですが、おそらく秋にはほかのおいしいものがいっぱいあって、鳥も秋の味覚を楽しんでいるものと思われます。秋のものがなくなって、冬に食いぶちを得ようとすると、そこにヤドリギがある、ということではないでしょうか。
ヤドリギの果実の内部は粘りがあって、種子はその粘り気につつまれているので、鳥に食べられてもそのままの状態で鳥の胃を経由して腸を通過し、粘液質の糸を引いたまま排泄されて樹上に落下します。
木の上に落ちた種子は、粘液によって樹上にくっついて、そこで発芽して樹上に根を下ろして、そこで新たなヤドリギとなるのです。
ひとつの種子から、こんなふうにうまい具合に樹上のヤドリギとして大株になるには、だいたい3年ほどかかるようです。

1402やどりぎ

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