蓑をまとう虫
ミノムシ。大きくなると蛾に生まれ変わります。蓑をまとうように自分を守ってくれる要塞に隠れて成長します。だけど、ときどき顔を出して、世間の様子をうかがうわけですね。まずは、蓑にひきこもっているミノムシさん。中にいるんだかいないんだかも、わかりません。
少し離れてみると、こんな感じ。最近の若い人はミノムシなんて見たことがなくて、こういう光景を見ても、少し複雑に枝がからまっているようにしか見えないかもしれませんが、ここにやがてはばたこうとしている命が暮らしているのです。
ミノムシ自体は珍しいものではありませんが(蛾になるともっと珍しくなくなります。それどころかたいていのひとにきらわれます。かわいそうに! でも私もきらいです)、ミノムシがこんなふうに顔を出しているところは珍しい。ミノムシは大きらいですが、つい食い入るように見ちゃいました。