川内村観光協会

山の華、フシグロセンノウの、赤

1308フシグロセンノウ

鮮やかなオレンジの花。山で見ると、その色合いはひときわ美しく輝きます。
花の名はフシグロセンノウ。川内村には千翁川という美しい川がありますが、残念ながら、そのセンノウ川とこちらのセンノウとは別人だったのでありました。

1308フシグロセンノウ

花のセンノウは漢字で書くと仙翁です。京都の仙翁寺にたくさん花をつけていたのでこの名になったというのがその名の由来ですが、仙翁寺とは、さてどこだろう。現在、仙翁寺を調べると宮城県気仙沼のお寺が出てきます。京都にはこういう名前のお寺はありません。どうやら仙翁寺は、佐賀にあった幻の寺、ということになっているようです。なんでも、大文字焼きの舞台となる京都市右京区嵯峨鳥居本(さがとりいもと)の曼茶羅山なる山にあったお寺ということですが、お寺のお話はここまで。
この幻のお寺で咲き乱れていたセンノウの仲間で、節が黒いのが今回の主役のフシグロセンノウです。
とてもすてきな赤色で、この花を見つけると、おもわずこちらの頬がぽーっと赤くなってしまいます。
直立した茎を持つ花ですが、近年日本各地で絶滅が心配されるようになりました。苗が育てられて販売もされているのですが、野山の花が減っていくのは、さびしいことだと思います。

1308フシグロセンノウ

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