川内村観光協会

男らしきはオトコエシ

1307オトコエシ

世の中にはオトコとオンナがいて、仲良くしたりけんかをしたりしながら、回っています。そしてまた、草花の世界でも、オトコとオンナいるのです。ニッポンの実社会ではとかく女性は男性に比べて立場が弱いと問題になったりいたしますが、お花の世界では、どうも女性の方が立場が強いような気がするのですが、わたしの気のせいでしょうか。わたしの家庭内についての立場は、詮索しないでください。

オトコエシは男郎花と書きます。ちょっと隠微な名前ですが、昔ことばでは美男のことを男郎と称したらしいですから、そんなに悪い名前ではなかったのかもしれません。オトコエシと対になる存在がオミナエシです。オミナエシは一般の方にもよく知られていると思いますが、それに比べて、オトコエシはあまり名前を知られていないんじゃないかと思います。オミナエシは秋の七草の仲間ですが、オトコエシはなんでもありません。こんなふうに、オトコはオンナよりさびしい存在のわけです。
オトコエシは、オミナエシに比べると茎ががっしりしていて、少し毛深くて、確かに男っぽいので、その名前の由来もそういうことなんだろうと思いますが、調べてもあんまりしっかりとした記述がありません。オミナエシに比べると、影の薄さが気になります。
この花は別名敗醤と呼ばれていて、置いておくと醤油の腐った匂いを発するからこういう名前になっています。オミナエシはそれでも飾ってもらえるのですが、オトコエシはどうでしょう?
根は漢方薬になるということですが、わたしは使ったことがなくて、なにに効くのかも知りませんでした。どうやら解熱、消炎、解毒にきくそうですが、今度熱を出したらためしてみようと思いますが、生で食べればいいというものではなさそうです。

1307オトコエシ

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