川内村観光協会

馬頭観音

1403馬頭観音

いま、川内村に馬の姿はありません。でもかつて、川内村と馬は、切っても切れない関係にあったようです。そんな名残が、村のあちこちにある観音様になって、残っています。

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江戸時代、延亨4年(1747年)、領主に提出した資料があります。それによると、上川内村には192戸があり、人間が972人、馬が358頭となっています。同じく下川内村は205戸、人数1,047人、馬が342頭となっています。馬と人が、同じように届けるべきものだったわけですね。
馬は江戸時代には農耕馬として、そして明治以降は軍馬として大事にされ、川内村はその生産基地として名をはせたのでした。
そんな大事な馬が不慮の死をとげたり、あるいは自分の家で家族のように暮らした大切な馬が死んでしまったときなど、供養のために立てられたのが馬頭観音、馬頭観世音です。

1403馬頭観音

下川内字原にあるこの馬頭世音は、すでに摩耗していて年代もわかりません。江戸時代か明治時代のものか、さて? どなたが作ったのかもわかりません。でもここには、石塔の隣に、こんなふうにかわいい馬がいます。誰がいつ作ったものか、知りたいところですね。
ちなみに馬産地川内には108基の馬頭尊の石塔があります。