川内村観光協会

トカラから来たカエルたち

トカラ列島宝島の環ガエルたち

 鹿児島からフェリーで13時間、トカラ列島の小さな小さな島から、色とりどりの7匹のカエルが観光協会に届きました!

 小さな孤島の「Only One Project宝島」で作られたカエルは、環ガエルというんだそうです。環境を考えるカエルというわけですね。
 実は宝島には、いろんな国からいろんなものが漂流してきます。土に還らないプラスティック製品を、このようにかわいいカエルにしたてなおしてくれたのが、環カエルグループの皆さんでした。
 川内村も都会の喧騒から離れた山の中ですが、南の海で、こんな活動をされている人がいて、しかも川内村を応援していただいているということにびっくりしつつ、感動しています。
 テレビで川内村の帰村のことを知っていただき、はるばる応援に来てくれた7匹のカエル。今、村のどこに落ち着こうか、村の中を物色中です。どうもありがとうございました。
 写真は、役場の隣のコミュニティセンターで撮りました。うしろのほうに、うっすら桜が見えます。これ、まだつぼみです。川内村では、桜の季節はまだもう少し先なのです。

●ちなみに……
 川内村の「かえる かわうち」は、今回の事故を受けての「帰る川内」であるのはもちろんなのですが、川内村とかえるには、深い縁があります。今の副村長さんは猪狩貢さんといいますが、その前に副村長席に座っていたのは、モリタローというカエルさんでした。
 村には天然記念物の、モリアオガエルが産卵する平伏沼という沼があります。そしてカエルの詩人、草野心平さんが村に通うようになったのが、昭和30年代のことでした。村には、心平先生と村人の絆である天山文庫があり、先生は晩年までこの書斎に通われて、川内村をこよなく愛しておられました。
 帰村のニュースで全国的に有名になっている川内村ですが、川内にとっての「かえる」は、帰村でなくモリアオガエルであり草野心平先生です。今はすっかり帰村の村となっていますが、本来のカエルの村に還れる日が一日も早く訪れますように

緯度29.154 経度129.206

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