川内村観光協会

アワを食えアワタケ

1308アワタケ

表面がヌメヌメしていて、群落を作るキノコです。裏側にひっくり返すと網目状になっていて、アミタケの仲間です。調べていただくとわかりますが、こういうキノコをイグチの仲間といいますが、イグチ目イグチ科イグチ属だそうです。でもイグチでなく、その名はアワタケです。表面のヌメヌメが、アワのように見えるからこういう名前になったにちがいないです。

1308アワタケ

大きくなったカサは、赤ちゃんの頭ぐらいの大きさになります。でっかいです。そして、食べられます。美味と、言われています。言われている、というのは、わたしが食べたことがないからです。でもどんな図鑑をひいても、食べられる、と書いてありますからまちがいないのですが、わたしは食べたことがないんです。だからすいませんが、どんな味だかわかんないんです。どうぞ、食べてみてください。
なぜ食べたことがないかというと、けっして毒キノコじゃないかと疑っているわけじゃありません。この時期、アワタケがとれるような山には、ほかにもうまいキノコがいっぱいあります。わざわざアワタケをとってこないでも、ほかにおいしいキノコがいっぱいあるからです。キノコの季節は多少の前後はあってもだいたい同じですから、ほかのキノコをとっている時に、ついでにアワタケが目に入ってしまうことはあるのですが、申し訳ないことにその時にはそれどころではない、というのが現実なわけです。
こういうふうに、アワタケを食べない人は、実のところ少なくないのではないかと思います。というのも、山に入るとアワタケが手に取られた形跡もなく踏みつぶされたり蹴っ飛ばされたりしているのを見つけるからです。地元の人にも食べてもらえない、かわいそうなキノコなのです。
聞くところによると、汁物やフライ、天ぷらにするとおいしいということです。

1308アワタケ

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